水産技術者

教育 職業分類:02_005-01 信頼度 ★★★☆☆

別名:水産資源保護指導員、普及指導員(水産業)、養殖技術者

水産試験場や養殖場などにおいて、漁業技術、水産資源の管理、漁場環境の改善などの試験研究や水産業に関する技術指導をする。

平均年収
612万円
レンジ 408〜1,070万円
最高年収の目安
1,070万円
上位10% 918万円
5年後の予想年収
693万円推定
2031年
10年後の予想年収
785万円推定
675〜911万円
将来性
61/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
39%
低い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.87倍

仕事内容

都道府県の、水産研究所や水産試験場、水産事務所などにおいて、効率的な漁業技術、水産資源の管理や増養殖、漁場環境の改善、水産物の利用・加工・品質の保持を図るため、試験研究や水産業に関する技術開発、技術指導を行う。
 海・河川・湖沼の水産資源や環境の調査などを行い、水産生物を持続的に利用するための水産資源の管理や漁場環境の改善に関する研究を行う。また、養殖魚介類の品質改良(育種)や人工飼料の開発、病気への対応、更には安全かつ効率的で、資源にやさしい漁法や漁具の研究・開発を行ったり、よりよい漁場を作るための水産土木事業の設計・監理、中小企業への技術指導、開発途上国への技術指導なども手がけている。
 研究や開発で得られた技術や魚病の予防法などを漁業者に指導したり、食品としての加工技術の開発や、市場やスーパーマーケットなどで水産物の流通にかかわる技術者もいる。

労働条件の特徴

国立研究開発法人水産研究・教育機構の増養殖研究所や都道府県の水産試験場・栽培漁業センター・水産事務所、漁業協同組合や魚市場などが勤務先となる。また、水産会社、魚類や真珠の養殖会社、水産食品加工会社、冷蔵倉庫会社、製缶会社、商社やスーパーマーケットなど民間企業で働いている技術者もいる。漁船・漁具・魚群探知機などのメーカーや餌料、製薬、海洋環境調査、水産土木関係会社でも活躍している。
 漁業・海洋調査のために長期間船に乗ったり、水産生物を飼育したり、観察するために何日も泊まり込んだりすることもあり、勤務条件は業務によって異なる。水産物を保蔵するために、冷所における作業を行う場合もある。
 近年は開発途上地域からの水産技術の援助を求める声が高まり、国の海外技術協力や海外青年協力隊に参加する水産技術者も増えている。今後、期待される分野としては、情報通信技術等を活用した省人・省力による漁労技術、水産動植物の増養殖、安全で健康に役立つ水産食品やその保全技術の開発、自然と調和した漁場開発などがある。

水産技術者の年収

水産技術者の平均年収は612万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない技術者」・全国)。中央値の目安は569万円、年収レンジは408〜1,070万円、上位10%は918万円です。

平均年収
612万円
中央値(目安)
569万円
最低年収の目安
408万円
未経験・20代前半
上位10%
918万円
最高年収の目安
1,070万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,000円
短時間労働者 1,852円
最低賃金との比
2.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.9万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の水産技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

水産技術者の時給3,000円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
447万円
30代
537万円
40代
616万円
50代
688万円

平均年収と平均年齢(43.9歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
452万円
1〜3年
505万円
3〜5年
559万円
5〜10年
628万円
10年以上
708万円

雇用形態別の年収推定

正社員 612万円パート・アルバイト 257万円フリーランス・自営 643万円契約社員・派遣社員 477万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年532万円———
2022年558万円———
2023年554万円—0.70倍21.3万円
2024年573万円—0.73倍22万円
2025年612万円—0.87倍22.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

水産技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在612万円 → 3年後 659万円 → 5年後 693万円 → 10年後 785万円(10年後の予想レンジ 675〜911万円)。年率の伸びは+2.5%と見ています。

612万円
現在
2026年
659万円
3年後
2029年
609〜718万円
693万円
5年後
2031年
624〜772万円
785万円
10年後
2036年
675〜911万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.16%求人賃金の勢い +0.8%AIの影響 +0.08%合計 +2.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

水産技術者の将来性スコア

61/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で107位
AI耐性
61点
参入障壁
67点
年収水準
78点
求人需要
34点
賃金の勢い
81点
人手不足(平均年齢)
64点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

水産技術者のAI代替リスク

39%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中216位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

水産技術者の求人需要

有効求人倍率
0.87倍
全職業で360位
求人需要
ふつう
44/100
求人賃金(月額)
22.9万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
43.9歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+6.6%
推定
10年後の求人数
+12.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:生物学の研究者(その他)の年収・将来性

水産技術者に当たるアメリカの職業「生物学の研究者(その他)」(米国の職業分類 19-1029)の年収の中央値は約1,556万円($98,920・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収612万円の2.5倍です。

日本:水産技術者アメリカ:生物学の研究者(その他)
年収(日本=平均・米国=中央値)612万円1,556万円
$98,920
上位10%918万円2,642万円
$168,010
10年後の予想年収785万円2,121万円
$134,900
将来性スコア6162
AI代替リスク39% 低い35% 低い
求人需要求人倍率 0.87倍雇用の増減予測 +4.7%
2025–35・BLS
就業者数—5.6万人
時給(平均)3,000円
最低賃金の2.5倍
8,020円
$51.00
連邦最低賃金の7.0倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

水産技術者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、水産技術者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

水産技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
4.1
説明力
4.0
継続的観察と評価
3.8
指導
3.8
道具、機器、設備の選択
3.8
新しい情報の応用力
3.8
文章力
3.7
学習方法の選択・実践
3.7

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生物学
2.8
生産・加工
2.3
事務処理
2.2
化学
2.0
数学
1.9
販売・マーケティング
1.9
ビジネスと経営
1.9
人事労務管理
1.9

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

水産技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

水産技術者は、大学の水産学部や水産高校などで、専門知識(水産生物資源、海洋環境、増養殖、利用加工、環境保全、内水面利用、水産経営経済など)を学んでいることが一般的である。大学院修士・博士課程の修了者も多い。
 独立行政法人や都道府県の関係試験研究機関への就職を希望する場合は、水産課程のある学校を卒業し、採用試験に合格する必要がある。
 関連資格として、文部科学省所管の技術士(水産部門)などがある。
 水中で生活する生物、海や河の環境への興味があり、自然と生物の関係を分析し、環境を保持しながら自然を活用するための専門的な知識を持つことが求められる。

水産技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「06 農林水産技術者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。