溶接工

事務 職業分類:12_071-13 信頼度 ★★★★★

別名:金属溶接設備オペレーター、金属溶断設備オペレーター、溶接ロボットオペレーター

熱を利用して金属材料を接合する溶接を行う。

平均年収
455万円
レンジ 321〜755万円
最高年収の目安
755万円
上位10% 655万円
5年後の予想年収
515万円推定
2031年
10年後の予想年収
582万円推定
501〜676万円
将来性
50/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
39%
低い
求人需要
高い
有効求人倍率 1.98倍

仕事内容

熱を利用して金属材料を接合する溶接を行う。
 溶接は、その接合の仕方により「融接」、「圧接」及び「ろう接」に分類される。
 ここでは最も広く利用されている融接について記載する。被溶接材(母材)の接合しようとする部分をガス炎、アーク、電子ビーム、レーザーなどの熱を用いて加熱し、母材と溶加材(溶接棒、ワイヤなど)を融合させてできた溶融金属を凝固させて接合する方法である。この接合方法では、アーク熱を利用して行うアーク溶接が最も一般的で、超高層ビル、工場や住宅などの建築物、橋、タンクや容器、ガスや石油などのパイプライン、船、発電設備などを作るときの金属材料の接合に利用されている。
 溶接方法としては手溶接、半自動溶接、自動溶接がある。
 手溶接の場合は、溶接棒を溶接棒ホルダにはさみ、適正な溶接電流、電圧などを調整して、これを接合する金属材料に接触させるとアークが発生し、溶接棒と金属材料が溶融するので、溶接棒を手で動かす(運棒)ことで溶接を行う。
 半自動溶接の場合は、溶接棒の代わりに自動的に送給されるコイル状のワイヤを溶接トーチにつないで溶接を行う。
 自動溶接の設備を用いる場合には、設備を運転、操作して電熱・電撃・ガスの炎などを利用した金属の接合、切断の工程の監視、調整を行う。
 溶接によって製作した製品は、検査を行って溶接部の内部に欠陥がないか調べ、溶接部の性能を確認して品質の確保を行う。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 溶接棒、溶接棒ホルダ、溶接トーチ、自動電撃防止装置、工具(手動工具、電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、造船、自動車、車両、重電機メーカーなどの製造業、ビルディングや橋のような鉄骨構造物を建設する建設業などである。就業場所は全国に広がっている。就業先の企業形態も、大企業から中小企業まで様々である。
 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。
 就業者の年齢層は幅広い。男性の割合が高いが、近年女性も増えてきている。
 溶接では、電気やガスを使用するためその取扱い、特に感電や排気などに注意する必要がある。最近では、自動電撃防止装置の開発・普及により、感電事故がなくなるなど、作業環境の改善が進んでいる。工場内の作業の他に、建築現場、土木工事現場では、足場の上など狭い所や高所での溶接作業もある。

溶接工の年収

溶接工の平均年収は455万円(令和7年賃金構造基本統計調査「金属溶接・溶断従事者」・全国)。中央値の目安は423万円、年収レンジは321〜755万円、上位10%は655万円です。

平均年収
455万円
中央値(目安)
423万円
最低年収の目安
321万円
未経験・20代前半
上位10%
655万円
最高年収の目安
755万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,037円
短時間労働者 1,417円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
24.9万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代の溶接工の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

溶接工の時給2,037円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
353万円
30代
415万円
40代
468万円
50代
515万円

平均年収と平均年齢(41.8歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
343万円
1〜3年
380万円
3〜5年
418万円
5〜10年
466万円
10年以上
522万円

雇用形態別の年収推定

正社員 455万円パート・アルバイト 191万円フリーランス・自営 477万円契約社員・派遣社員 355万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年425万円———
2022年448万円———
2023年448万円—2.41倍23.7万円
2024年452万円—2.08倍24.3万円
2025年455万円—1.98倍24.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

溶接工の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在455万円 → 3年後 490万円 → 5年後 515万円 → 10年後 582万円(10年後の予想レンジ 501〜676万円)。年率の伸びは+2.5%と見ています。

455万円
現在
2026年
490万円
3年後
2029年
452〜533万円
515万円
5年後
2031年
464〜573万円
582万円
10年後
2036年
501〜676万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.39%求人賃金の勢い +0.23%AIの影響 +0.08%合計 +2.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

溶接工の将来性スコア

50/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で285位
AI耐性
61点
参入障壁
44点
年収水準
38点
求人需要
73点
賃金の勢い
19点
人手不足(平均年齢)
32点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

溶接工のAI代替リスク

39%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中216位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

溶接工の求人需要

有効求人倍率
1.98倍
全職業で144位
求人需要
高い
61/100
求人賃金(月額)
24.9万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.8歳
労働時間
167時間/月
5年後の求人数
+9.9%
推定
10年後の求人数
+17.7%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:溶接工の年収・将来性

溶接工に当たるアメリカの職業「溶接工」(米国の職業分類 51-4121)の年収の中央値は約845万円($53,750・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収455万円の1.9倍です。

日本:溶接工アメリカ:溶接工
年収(日本=平均・米国=中央値)455万円845万円
$53,750
上位10%655万円1,219万円
$77,530
10年後の予想年収582万円1,142万円
$72,600
将来性スコア5050
AI代替リスク39% 低い33% 低い
求人需要求人倍率 1.98倍雇用の増減予測 +2.4%
2025–35・BLS
就業者数—41.6万人
時給(平均)2,037円
最低賃金の1.7倍
4,246円
$27.00
連邦最低賃金の3.7倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

溶接工は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、溶接工だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

溶接工に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
2.9
修理
2.7
道具、機器、設備の選択
2.7
読解力
2.6
保守点検
2.5
故障等の原因特定
2.4
指導
2.4
説明力
2.3

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生産・加工
2.4
機械
2.3
設計
1.7
工学
1.7
数学
1.4
物理学
1.2
教育訓練
1.2
ビジネスと経営
1.0

仕事の中身(よく行う活動)

仕事を整理、計画する、優先順序を決める手と腕を使って物を取り扱い動かす機械、および機械製造のプロセスをコントロールする全身を使って身体的な活動を行う設備、構造物、材料を検査する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る人間関係を構築し、維持する機械装置の修理と保守を行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

溶接工になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。工業系の高校等を卒業後入職することが多い。公共職業訓練校等で技能を身につけてから入職する場合もある。他の職業からの中途採用もある。新規学卒者は、学校、ハローワークの紹介がほとんどである。中途採用は、ハローワーク、新聞、求人広告等で行われている。
 アーク溶接やガス溶接を行う場合には、法律に定められた講習等を修了することが必要である(「アーク溶接作業者」、「ガス溶接作業者」)。また、実務経験3年以上で受けられる「ガス溶接作業主任者」がある。
 関係団体が認定する「溶接作業技能者」、「溶接作業指導者」の資格もある。工場認定あるいは官公庁における工事発注の際の、設計や品質管理の責任者となるには「溶接管理技術者」が必要である。
 一般に重量物を製作し、かがみ作業、立ち作業などもあり体力が必要である。また、常に安定した気持ちで仕事を続けられる忍耐力も重要である。特に運棒のために腕の器用さや視力がよいことも求められる。

溶接工のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「金属溶接・溶断従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「52 製品製造・加工処理従事者(金属製品)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。