めっき工

事務 職業分類:12_067-07 信頼度 ★★★★★

別名:めっき設備オペレーター、アルマイト工、化学めっき工、気相めっき工、化成処理工、真空めっき工、電気めっき工、防錆処理工

金属、プラスチック、セラミックスなどの表面を薄い金属の被膜で覆う「めっき」を行う。

平均年収
448万円
レンジ 317〜743万円
最高年収の目安
743万円
上位10% 645万円
5年後の予想年収
491万円推定
2031年
10年後の予想年収
537万円推定
462〜623万円
将来性
38/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
54%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 0.96倍

仕事内容

金属、プラスチック、セラミックスなどの表面を薄い金属の被膜で覆う「めっき」を行う。
 めっきは、さびや腐食を防いだり(防錆機能)、品物を美しく見せることによって価値を高める(装飾機能)、また、傷や摩耗を防いだり(機械的特性)、電気を伝わりやすくする(電気的特性)などの目的で広く使われている。
 めっきの方法は、水溶液を用いてめっきする「湿式めっき」と真空中で蒸発させた金属を用いる「乾式めっき」に大別される。「湿式めっき」には、電気を用いてめっきする「電気めっき」と化学反応を用いてめっきする「化学めっき(無電解めっき)」が、「乾式めっき」には「真空めっき」などがある。普通、めっきというと電気めっきや化学めっきをさす。電気めっきは、金属塩を含む電解質溶液の中でめっきされる金属を陰極として電気分解し、陰極の表面にめっき金属が析出する電気化学反応を利用して行う。
 めっき工は、通常、まず治具(じぐ)にかけられた素材を、酸、アルカリ、脱脂液、めっき液、水の入った処理槽に何回も出し入れする作業を行う。次に、乾燥を終えためっき製品を治具から取りはずし、検査後、梱包作業にまわす。
 処理槽への治具の出し入れと搬送は、昔は手作業であったが、最近は、一部ホイストなどによる半自動式の他、自動めっき装置で脱脂から乾燥までの全工程を行う完全自動装置が普及している。これにともなって、めっき工の仕事は、めっきの前処理のための素材のブラッシングや重量物の運搬といった肉体労働中心から、ホイストの操作や自動めっき装置による電流・時間調整の作業に変わってきている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 治具(じぐ)、ホイスト、自動めっき装置、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先はめっき工場等である。素材加工からめっき加工まで一貫して行う工場と、めっき加工だけを受注して専業で生産を行う下請めっき工場がある。数の上では、下請めっき工場が圧倒的に多い。
 賃金、労働時間等労働条件は、勤務先の規定による。日勤が多いが、2ないし3交替制による勤務体制となっている工場もある。
 めっき作業は、常に水、重金属、毒物劇物などを大量に取り扱うほか、めっき液が高温のため作業環境は高温多湿となる場合も多い。また脱脂や酸洗といった前処理工程やめっき工程では有機溶剤や毒物劇物を扱うため、こうした化学物質や電気による危険、あるいは薬品の臭いが伴う。このため、局所排気装置の取り付けなど労働安全衛生面で厳重な指導が行われている。
 めっき加工の仕事は、機械化や自動化が進んできてはいるが、人の手による作業も行われており、労働条件の改善や労働安全に関する環境の整備などが進められてきている。

めっき工の年収

めっき工の平均年収は448万円(令和7年賃金構造基本統計調査「金属彫刻・表面処理従事者」・全国)。中央値の目安は417万円、年収レンジは317〜743万円、上位10%は645万円です。

平均年収
448万円
中央値(目安)
417万円
最低年収の目安
317万円
未経験・20代前半
上位10%
645万円
最高年収の目安
743万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,053円
短時間労働者 1,560円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
24.3万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代のめっき工の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

めっき工の時給2,053円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
344万円
30代
404万円
40代
455万円
50代
501万円

平均年収と平均年齢(43.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
339万円
1〜3年
375万円
3〜5年
412万円
5〜10年
459万円
10年以上
514万円

雇用形態別の年収推定

正社員 448万円パート・アルバイト 188万円フリーランス・自営 471万円契約社員・派遣社員 350万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年435万円———
2022年450万円———
2023年439万円—1.12倍22.8万円
2024年462万円—0.98倍23.7万円
2025年448万円—0.96倍24.3万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

めっき工の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在448万円 → 3年後 473万円 → 5年後 491万円 → 10年後 537万円(10年後の予想レンジ 462〜623万円)。年率の伸びは+1.8%と見ています。

448万円
現在
2026年
473万円
3年後
2029年
437〜515万円
491万円
5年後
2031年
442〜547万円
537万円
10年後
2036年
462〜623万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.12%求人賃金の勢い +0.26%AIの影響 -0.12%合計 +1.8%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

めっき工の将来性スコア

38/100
★★☆☆☆
低め・全職業で486位
AI耐性
46点
参入障壁
42点
年収水準
34点
求人需要
37点
賃金の勢い
20点
人手不足(平均年齢)
48点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

めっき工のAI代替リスク

54%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中324位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

めっき工の求人需要

有効求人倍率
0.96倍
全職業で347位
求人需要
低い
33/100
求人賃金(月額)
24.3万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
43.1歳
労働時間
168時間/月
5年後の求人数
+3.4%
推定
10年後の求人数
+6.2%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:めっき機のオペレーターの年収・将来性

めっき工に当たるアメリカの職業「めっき機のオペレーター」(米国の職業分類 51-4193)の年収の中央値は約691万円($43,960・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収448万円の1.5倍です。

日本:めっき工アメリカ:めっき機のオペレーター
年収(日本=平均・米国=中央値)448万円691万円
$43,960
上位10%645万円949万円
$60,370
10年後の予想年収537万円881万円
$56,000
将来性スコア3831
AI代替リスク54% 中程度31% 低い
求人需要求人倍率 0.96倍雇用の増減予測 −9.7%
2025–35・BLS
就業者数—3.2万人
時給(平均)2,053円
最低賃金の1.7倍
3,302円
$21.00
連邦最低賃金の2.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

めっき工は国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、めっき工だけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

めっき工に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.5
指導
3.3
クオリティチェック
3.1
読解力
3.0
修理
3.0
操作と制御
3.0
説明力
3.0
故障等の原因特定
2.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生産・加工
2.7
化学
1.9
機械
1.6
工学
1.3
事務処理
1.2
数学
1.1
教育訓練
1.1
ビジネスと経営
1.0

仕事の中身(よく行う活動)

仕事を整理、計画する、優先順序を決める設備、構造物、材料を検査する法律や規定、基準を適用する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る意思決定と問題解決を行う機械装置の修理と保守を行うクオリティを判断する情報の整理と検知を行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

めっき工になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。工業系の高校等を卒業し入職するのが一般的である。また、他の職業からの中途採用もある。
 新規学卒者は、学校、ハローワークの紹介がほとんどである。中途採用は、ハローワーク、新聞、求人広告等で行われている。
 入職後、現場でのめっき作業の実務経験を重ねる中で各種の資格を取得していくのが一般的である。公共職業訓練校に入校してめっき技術を習得することもできる。
 関連資格として厚生労働省が定める技能検定の「めっき技能士」がある。また、労働安全衛生法に定める「特定化学物質作業主任者」や「有機溶剤作業主任者」などの資格がある。この他にも「毒物劇物取扱責任者」、「公害防止管理者」などの国家資格も持っていると有利である。
 めっきの段取りやめっきの厚み指定を行うために、めっきの種類、品物、要求品質に応じた薬品層の組成と処理条件など、めっきに関する基礎知識を持っている必要がある。高温多湿の作業環境の中で立ち作業を行う場合もあり、一定の体力が必要である。

めっき工のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「金属彫刻・表面処理従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「49 生産設備制御・監視従事者(金属製品)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。