紡績機械オペレーター

事務 職業分類:12_073-03 信頼度 ★★★☆☆

別名:織布設備オペレーター、織機オペレーター、紡績設備オペレーター、紡織製品生産設備オペレーター

紡績機を操作し、短繊維を加工して精製した長い糸をつくる。

平均年収
319万円
レンジ 230〜521万円
最高年収の目安
521万円
上位10% 454万円
5年後の予想年収
354万円推定
2031年
10年後の予想年収
391万円推定
337〜454万円
将来性
40/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
66%
高い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.67倍

仕事内容

絹以外の短い天然繊維を紡績工程で連続した長い糸に作り直すため、この工程で機械を操作して糸を作る仕事である。
 繊維製品は綿花、羊毛、絹、麻のような天然繊維やレーヨン、ナイロン、ポリエステルのような化学繊維をベースにして糸や布をつくり、それに色や柄をつけ、縫製加工して製造する。
 綿紡績を例にとると、次の工程から成り立っている。まず、数種類の原料を混合し、原料の中のゴミ等の異物を取り除き混合した綿を均一の幅、厚さにしてラップする(シート状の綿を捲(ま)いたもの)(混打綿:こんだめん)。次にもつれあった繊維を解きほぐし1本1本の繊維に分離し、繊維をまっすぐに引き伸ばし平行にそろえる(梳綿:りゅうめん)。次に8本~10本のスライバーを併合し供給することで、より太さを均一にしてスライバーを引き伸ばし繊維を平行にし(練条:れんじょう)、同時にスライバーを引き伸ばし細くし、よりをかけて粗糸にし(粗紡:そぼう)、粗糸を引き伸ばしよりを加えて強度を持たせ糸を作る(精紡:せいぼう)。精紡で作られた糸を用途に応じ、色々な仕上げや加工を施し、糸は円筒状のチーズや円錐状のコーンという状態に捲く(捲糸:まきいと)。
 紡績はいろいろな工程から構成されているため、配属された職場や工程によって扱う機械は異なるが、共通する作業として、原料の供給が途切れないようにし、半製品が機上で切れたり、それが原因で機械が停止した場合には、素早くつないで運転を再開させるようにする。また、製品としての糸は均一性が品質の大きな要件であるため、切れた個所を指先で素早く上手につなぐ巧みさが重視される。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 工具(かなづち等の手動工具、電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

織物業の事業所は多くの府県に及ぶが、特に東海、北陸、近畿地方に集中している*。
 賃金、労働時間等の労働条件は勤務先の規定による。
 勤務形態は職場によって異なるが、昼間だけのところもあれば、2交替(早番、遅番)や3交替(24時間)が基本というところもある。

*総務省 2021経済センサスから
 参考表1 産業(小分類),経営組織(2区分)別事業所数及び従業者数-全国,都道府県

紡績機械オペレーターの年収

紡績機械オペレーターの平均年収は319万円(令和7年賃金構造基本統計調査「紡織・衣服・繊維製品製造従事者」・全国)。中央値の目安は297万円、年収レンジは230〜521万円、上位10%は454万円です。

平均年収
319万円
中央値(目安)
297万円
最低年収の目安
230万円
未経験・20代前半
上位10%
454万円
最高年収の目安
521万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,504円
短時間労働者 1,145円
最低賃金との比
1.3倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の紡績機械オペレーターの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

紡績機械オペレーターの時給1,504円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.3倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
246万円
30代
284万円
40代
316万円
50代
343万円

平均年収と平均年齢(45.8歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
243万円
1〜3年
268万円
3〜5年
294万円
5〜10年
327万円
10年以上
365万円

雇用形態別の年収推定

正社員 319万円パート・アルバイト 134万円フリーランス・自営 335万円契約社員・派遣社員 249万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年284万円———
2022年287万円———
2023年303万円—1.96倍20.9万円
2024年305万円—1.78倍21.7万円
2025年319万円—1.67倍22.4万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

紡績機械オペレーターの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在319万円 → 3年後 339万円 → 5年後 354万円 → 10年後 391万円(10年後の予想レンジ 337〜454万円)。年率の伸びは+2.1%と見ています。

319万円
現在
2026年
339万円
3年後
2029年
313〜369万円
354万円
5年後
2031年
319〜394万円
391万円
10年後
2036年
337〜454万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.23%求人賃金の勢い +0.5%AIの影響 -0.48%合計 +2.1%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

紡績機械オペレーターの将来性スコア

40/100
★★☆☆☆
低め・全職業で458位
AI耐性
34点
参入障壁
18点
年収水準
1点
求人需要
55点
賃金の勢い
55点
人手不足(平均年齢)
79点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

紡績機械オペレーターのAI代替リスク

66%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中408位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

紡績機械オペレーターの求人需要

有効求人倍率
1.67倍
全職業で230位
求人需要
ふつう
55/100
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
45.8歳
労働時間
168時間/月
5年後の求人数
+4.9%
推定
10年後の求人数
+8.8%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:巻取・撚糸機のオペレーターの年収・将来性

紡績機械オペレーターに当たるアメリカの職業「巻取・撚糸機のオペレーター」(米国の職業分類 51-6064)の年収の中央値は約608万円($38,670・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収319万円の1.9倍です。

日本:紡績機械オペレーターアメリカ:巻取・撚糸機のオペレーター
年収(日本=平均・米国=中央値)319万円608万円
$38,670
上位10%454万円777万円
$49,420
10年後の予想年収391万円766万円
$48,700
将来性スコア4030
AI代替リスク66% 高い43% 中程度
求人需要求人倍率 1.67倍雇用の増減予測 −10.3%
2025–35・BLS
就業者数—2.2万人
時給(平均)1,504円
最低賃金の1.3倍
2,988円
$19.00
連邦最低賃金の2.6倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

紡績機械オペレーターは国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、紡績機械オペレーターだけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

紡績機械オペレーターに必要なスキル・資格

必要スキル

操作と制御
3.4
保守点検
3.1
故障等の原因特定
3.0
修理
3.0
クオリティチェック
2.9
説明力
2.8
設置と設定
2.6
読解力
2.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生産・加工
2.6
機械
1.6
事務処理
1.5
工学
1.3
公衆安全・危機管理
1.2
日本語の語彙・文法
1.2
ビジネスと経営
1.2
顧客サービス・対人サービス
1.1

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

紡績機械オペレーターになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新規学卒者の場合は、学校やハローワークの紹介がほとんどである。中途採用の場合は、ハローワークの紹介や求人広告などにより入職している。
 入職後の教育は企業や工場によって違いが見られるが、通常、導入教育と補修教育の2本立てで実施されている。導入教育は入職時に基礎的な知識や技能の習得を目指して行われる。補修教育は反復指導による技能の習熟訓練が中心で、配属された職場で、必要に応じて行われる。
 経験を積んで職場リーダーになる場合もある。
 近年、紡績工場では省力化と自動化を兼ねた機械設備が導入され、さらにコンピュータを導入して、生産計画や操業方式をシステム化し、生産工程を集中的に管理運営する工場が増えてきている。このため、仕事や作業のやり方にも、これまでの手先の器用さや機敏さだけでなく、注意力、観察力、判断力などを必要とする職場が増えている。

紡績機械オペレーターのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「紡織・衣服・繊維製品製造従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「53 製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。