漆器製造

製造 職業分類:12_073-99 信頼度 ★★★★★

別名:漆工、漆器加飾工、漆器工

食器、工芸品、家具調度品、仏具などの漆器(しっき)を製造する。

平均年収
411万円
レンジ 295〜672万円
最高年収の目安
672万円
上位10% 585万円
5年後の予想年収
465万円推定
2031年
10年後の予想年収
527万円推定
454〜612万円
将来性
48/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
50%
中程度
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.67倍

仕事内容

食器、工芸品、家具調度品、仏具などの漆器(しっき)を製造する。漆器とは漆(うるし)の木から採った樹液を塗って作られる日本を代表する工芸品であり、漆器製造の仕事は、日本が世界に誇る技法を守り、後世に伝えるという役割を担っている。
 漆器製造には、素地(そじ)製造工、下地工、漆塗工、蒔絵師(まきえし)、沈金工(ちんきんこう)など多くの人が関わっている。まず素地製造工が漆器の素材となる部分を作る。木地師(きじし)とも呼ばれ、板を貼り合わせて作る板物素地やロクロを使って作る挽物素地などによって器の形を作っていく。下地工は出来あがった素地の木目を整えたり補強を加え、下地を整える。さらに、漆塗工によって幾重にも漆が塗られ、最後に蒔絵師や沈金工が金や銀で装飾を施したり、青貝師(あおがいし)が貝をはめ込むなどして完成する。
 木製を素地とし精製加工した漆を手作業で塗る漆器から、近年では機械化による大量生産商品、合成樹脂を使用するものまである。また、手作業と機械の融合によって、新しい漆器づくりもなされている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 ろくろ、刷毛、箆(へら)、絵筆

労働条件の特徴

地場産業としての伝統的工芸品や工業的な量産品をつくる生産地は全国的にある。漆器工は一人前になると独立する場合もあり、従業員が5人未満の小さな事業所が大半を占める。
 漆器の製造は室内で行われ、研磨作業のように他の人と一緒に行うものもあれば、塗立て作業のようにホコリのつかない部屋で一人で行うものもある。素地の製造や吹き付け塗装などでは機械による振動、騒音があり、材料の取り扱いには常に注意深さが必要になる。
 大幅な残業はあまりなく、日給月給の賃金形態が多い。事業所の中で中心となるのは経験豊かな中高年である。生産工程の中間にある研磨などの軽作業にはパートタイマーも従事している。
 労働需要は減少傾向であるが、最近は伝統美にひかれて、漆の技術を習得したいという人も出てきており、伝統漆工芸の継承者としての自立を目的とした見習就業者もいる。

漆器製造の年収

漆器製造の平均年収は411万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」・全国)。中央値の目安は382万円、年収レンジは295〜672万円、上位10%は585万円です。

平均年収
411万円
中央値(目安)
382万円
最低年収の目安
295万円
未経験・20代前半
上位10%
585万円
最高年収の目安
672万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,013円
短時間労働者 1,215円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の漆器製造の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

漆器製造の時給2,013円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
315万円
30代
368万円
40代
413万円
50代
453万円

平均年収と平均年齢(44.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
312万円
1〜3年
345万円
3〜5年
378万円
5〜10年
420万円
10年以上
470万円

雇用形態別の年収推定

正社員 411万円パート・アルバイト 172万円フリーランス・自営 431万円契約社員・派遣社員 320万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年390万円———
2022年398万円———
2023年415万円—1.96倍20.9万円
2024年413万円—1.78倍21.7万円
2025年411万円—1.67倍22.4万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

漆器製造の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在411万円 → 3年後 443万円 → 5年後 465万円 → 10年後 527万円(10年後の予想レンジ 454〜612万円)。年率の伸びは+2.5%と見ています。

411万円
現在
2026年
443万円
3年後
2029年
409〜482万円
465万円
5年後
2031年
419〜518万円
527万円
10年後
2036年
454〜612万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.23%求人賃金の勢い +0.5%AIの影響 +0.0%合計 +2.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

漆器製造の将来性スコア

48/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で325位
AI耐性
50点
参入障壁
28点
年収水準
26点
求人需要
55点
賃金の勢い
55点
人手不足(平均年齢)
68点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

漆器製造のAI代替リスク

50%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中295位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

漆器製造の求人需要

有効求人倍率
1.67倍
全職業で230位
求人需要
ふつう
55/100
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
44.0歳
労働時間
160時間/月
5年後の求人数
+7.5%
推定
10年後の求人数
+13.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:工芸作家の年収・将来性

漆器製造に当たるアメリカの職業「工芸作家」(米国の職業分類 27-1012)の年収の中央値は約725万円($46,080・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収411万円の1.8倍です。

日本:漆器製造アメリカ:工芸作家
年収(日本=平均・米国=中央値)411万円725万円
$46,080
上位10%585万円1,132万円
$71,990
10年後の予想年収527万円967万円
$61,500
将来性スコア4851
AI代替リスク50% 中程度47% 中程度
求人需要求人倍率 1.67倍雇用の増減予測 +2.0%
2025–35・BLS
就業者数—4,580人
時給(平均)2,013円
最低賃金の1.7倍
3,617円
$23.00
連邦最低賃金の3.2倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学歴不問

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

漆器製造は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、漆器製造だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

漆器製造に必要なスキル・資格

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

漆器製造になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。木材加工や漆の性質、塗装、デザインなどの基礎知識を学んでおくと役に立つ。また、職業訓練校、漆芸科のある工業高校など漆工に関わる実技を習得できる学校で学んでおくと有利である。
 多くの場合は高校等を卒業してから、家内工業的な事業所で見習として4~5年間働き、素地、塗り、加飾といったそれぞれの仕事を覚え、独立していく。
 また、産地によっては、働きながら技能を磨く研究所、技術研修所もある。そうした施設のない産地でも、近年では、継承者育成が重視され、様々な形で研修が行われている。
 特に独立を志向するには、各工程の総合的な知識が大切な要素となる。独立については、展覧会活動を通して漆芸家を志す者、量産品の製造に従事しながら販路を広げる者など様々な方向性がみられる。
 関連する資格として、一般社団法人伝統的工芸品産業振興協会が実施している「伝統工芸士」がある。
 細かい手作業がほとんどであるため、ものづくりが好きで、手先が器用な人が求められる。また、漆芸家をめざす場合は芸術的センス、自営での漆製品の制作販売等をめざす場合は経営的なセンスも必要である。

漆器製造のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「53 製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。