バイオテクノロジー技術者

技術・研究開発 職業分類:02_006-07 信頼度 ★★★★★

別名:バイオケミカル開発技術者、バイオテクノロジー開発技術者

生物を利用して有用な物質を作り出す研究や開発を行い、生産工程で技術的な指導等を行う。

平均年収
642万円
レンジ 423〜1,133万円
最高年収の目安
1,133万円
上位10% 969万円
5年後の予想年収
716万円推定
2031年
10年後の予想年収
798万円推定
686〜926万円
将来性
57/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
62%
高い
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

生物が本来持っている能力、機能を有効利用するバイオテクノロジーの技術を使い、医療や保健衛生分野を初めとして、食料製造、環境保全などにおいて技術開発を行う。
 バイオテクノロジーの応用分野は、大きく4つに分類することができる。
 医療・ヘルスケアの分野では、医薬品開発の研究者や医療従事者と共同して、医薬品やワクチンの開発、iPS細胞やES細胞を中心とした再生医療の技術開発、感染症やがんの診断技術の開発、等々を行っている。分析や診断の装置開発も併せて行っている。
 食料・農林水産業の分野では、特定保健用食品(トクホ)をはじめとする機能性食品の開発や、ゲノム編集技術を利用し、効率的に収穫できる品種を開発するなど、食に関する分野の研究開発を行う。食品の安全を守る面でも医学、薬学の研究者とともに大きな役割を果たしている。
 生化学(バイオケミカル)分野においては、発酵技術などのバイオ技術を用い、食品や医薬品の原料、農薬、工業用品などの製造技術を開発している。
 環境・エネルギー技術分野では、サトウキビなどの植物、家畜糞尿、下水汚泥、廃食用油など、さまざまな生物資源を利用したバイオ燃料(バイオマス)の開発が進められている。水質や大気など公害問題や下水処理、悪臭防止でもバイオテクノロジー技術者が活躍している。
 分析の結果から報告書等を作成する。報告書や書類は英語で作成することも多くなっている。大量データの処理と分析も行われている(バイオインフォマティクス)。
 大学や外部機関と大規模な共同研究を行うこともある。技術開発は何年もかかることから、一つの仕事の期間が長いことも特徴である。

<就業希望者へのメッセージ>
 自分の専門性を活かし、小さな企業であっても大企業、大学、研究機関との共同事業や大規模プロジェクトに参加できます。この分野はスタートアップ企業も多いです。専門家は貴重であり、70歳代でも活躍している人が多く、健康であれば生涯現役で働けます。技術を活かして働く障害者も多いです。食品メーカーでは女性が多く活躍しています。(就業者)

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 分析装置(PCR等遺伝子解析装置、他)、安全キャビネット、クリーンベンチ、パソコン、統計解析ソフト

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は食品メーカー、化学、薬品等であり技術開発部門に配属される。大企業だけでなく、バイオテクノロジーを活かしたスタートアップ企業も多い。
 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。正社員が多く、食品メーカーでは女性が多い。生物を使った実験などを行う関係で、残業が必要になることもあるが、就業環境は分野によって様々である。
 勤務年数が長いことも特徴である。重労働ではなく、在宅でできる仕事もあり、健康であれば70歳代で活躍している人が多い。中には80歳を超えて働いている人がいる。技術を活かして活躍している障害者も多い。
 食品に対する厳しい安全性と品質が求められるようになり(微生物の混入等)、この面でもバイオテクノロジー技術者が求められている。
 化石燃料の多用がもたらす環境や気候変動などの課題を、生物資源やバイオテクノロジーによって克服し、新たな産業の振興と経済成長を実現しようとする「バイオエコノミー」の考え方が広がっている。また、人口増加による食料や水不足、世界的な感染症の流行など、地球規模で懸念されている課題の解決の面でもバイオテクノロジーは期待されている。

バイオテクノロジー技術者の年収

バイオテクノロジー技術者の平均年収は642万円(令和7年賃金構造基本統計調査「化学技術者」・全国)。中央値の目安は597万円、年収レンジは423〜1,133万円、上位10%は969万円です。

平均年収
642万円
中央値(目安)
597万円
最低年収の目安
423万円
未経験・20代前半
上位10%
969万円
最高年収の目安
1,133万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,127円
短時間労働者 1,797円
最低賃金との比
2.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代のバイオテクノロジー技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

バイオテクノロジー技術者の時給3,127円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
480万円
30代
580万円
40代
667万円
50代
746万円

平均年収と平均年齢(41.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
472万円
1〜3年
529万円
3〜5年
585万円
5〜10年
659万円
10年以上
743万円

雇用形態別の年収推定

正社員 642万円パート・アルバイト 270万円フリーランス・自営 674万円契約社員・派遣社員 501万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年595万円———
2022年619万円———
2023年587万円—1.95倍28.6万円
2024年613万円—2.01倍29.9万円
2025年642万円—1.88倍30.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

バイオテクノロジー技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在642万円 → 3年後 685万円 → 5年後 716万円 → 10年後 798万円(10年後の予想レンジ 686〜926万円)。年率の伸びは+2.2%と見ています。

642万円
現在
2026年
685万円
3年後
2029年
633〜746万円
716万円
5年後
2031年
645〜797万円
798万円
10年後
2036年
686〜926万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.42%AIの影響 -0.36%合計 +2.2%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

バイオテクノロジー技術者の将来性スコア

57/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で150位
AI耐性
38点
参入障壁
93点
年収水準
81点
求人需要
68点
賃金の勢い
45点
人手不足(平均年齢)
21点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

バイオテクノロジー技術者のAI代替リスク

62%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中385位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

バイオテクノロジー技術者の求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
63/100
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.5歳
労働時間
158時間/月
5年後の求人数
+6.2%
推定
10年後の求人数
+11.2%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:生物学の技術員(ラボテクニシャン)の年収・将来性

バイオテクノロジー技術者に当たるアメリカの職業「生物学の技術員(ラボテクニシャン)」(米国の職業分類 19-4021)の年収の中央値は約904万円($57,510・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収642万円の1.4倍です。

日本:バイオテクノロジー技術者アメリカ:生物学の技術員(ラボテクニシャン)
年収(日本=平均・米国=中央値)642万円904万円
$57,510
上位10%969万円1,336万円
$84,940
10年後の予想年収798万円1,211万円
$77,000
将来性スコア5762
AI代替リスク62% 高い57% 中程度
求人需要求人倍率 1.88倍雇用の増減予測 +7.4%
2025–35・BLS
就業者数—7.0万人
時給(平均)3,127円
最低賃金の2.7倍
4,560円
$29.00
連邦最低賃金の4.0倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

バイオテクノロジー技術者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、バイオテクノロジー技術者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

バイオテクノロジー技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
5.4
文章力
4.7
科学的素養
4.7
説明力
4.6
新しい情報の応用力
4.6
論理と推論(批判的思考)
4.5
傾聴力
4.5
外国語を読む
4.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生物学
3.8
化学
3.0
外国語の語彙・文法
2.1
医学・歯学
2.1
事務処理
2.0
工学
1.9
数学
1.7
物理学
1.7

仕事の中身(よく行う活動)

情報やデータを分析する情報やデータを処理する仕事に関連する知識を更新し、活用する情報の整理と検知を行うコンピュータを用いて作業を行う情報を取得する法律や規定、基準を適用する意思決定と問題解決を行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

バイオテクノロジー技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学や高専で理学、薬学、工学、農学等を専攻し、バイオテクノロジーの理論や技術を学び、食品、薬品、化学、化粧品などメーカーの技術開発部門に入職するのが一般的なルートである。農業高校を卒業し検査機関等での経験を経てなる人もいる。
 関連資格として「技術士(化学部門、生物工学部門、環境部門等)」がある。
 専門分野の知識に加え、柔軟性があり視野が広いこともバイオ技術者には必要な資質といえる。生活に根ざした課題を解決することが目的であるため、世の中にどんな問題があるのか、常に問題意識を持っていることが望まれる。チームでの仕事が多いことから、自分の専門性を活かしたチームワークが求められる。医療や工業の関係者との仕事も多くなっている。海外と接点も多く、英語の読解力や会話力、また報告書を作成する文章力も必要である。コンピュータでのデータ解析のスキルも重要になっている。

バイオテクノロジー技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「化学技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「07 製造技術者(開発)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。