システムエンジニア(基盤システム)

IT・エンジニア 職業分類:02_010-02 信頼度 ★★★★★

別名:社内システムエンジニア(主にシステムの設計に従事するもの)、システムアーキテクト、システム設計技術者、ソフトウェアアーキテクト、ITアーキテクト、インフラエンジニア、基盤システムエンジニア

ITインフラ(情報システムのインフラ:基盤システム)を設計、開発する。

平均年収
889万円
レンジ 531〜1,694万円
最高年収の目安
1,694万円
上位10% 1,425万円
5年後の予想年収
957万円推定
2031年
10年後の予想年収
1,031万円推定
887〜1,197万円
将来性
46/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
78%
高い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.45倍

仕事内容

ITインフラ(情報システムのインフラ:基盤システム)を設計、開発する。サーバーを設置、設定し、OS(オペレーティングシステム)等をインストールし、ストレージ(記憶装置)やネットワークを設定するエンジニアであるが、最近はクラウド上にバーチャルでシステムを構築することも多くなっており、この場合、ハードウェアにまったく触れず、設計、開発を行う。インフラエンジニアとも呼ばれる。
 ITインフラには、サーバー、ストレージ、ネットワーク、パソコンなどのハードウェア、またデータベースなどのミドルウェア、その上で動くアプリケーションがある。大規模なシステムでは、専門のネットワークエンジニア、データベースエンジニア等が分担して行う場合もあるが、ITインフラの開発として一人で行う場合もある。既存のITインフラの拡張や機能追加を行う場合もある。
 仕事の流れをみると、顧客の要望を聞取り、どのようなITインフラが求められているか明確にする(要件定義)。次いで使用するハードウェアやOSなどのソフトウェアを選択し、ITインフラの構成を決めていく(設計)。この工程で設計書を作成するが、主な内容は、機能、構成、性能、信頼性、予算、開発工程である。
 設計に基づき、機器などを導入して実際にシステムを作る(構築)。この工程では、機器やソフトウェアを発注し、機器の設置場所に搬入し、組み立て、配線などを作業員に指示しながら行い、その後OS、ミドルウェアなどをインストールする。
 システムの構築が完了したら、そのシステムを利用し開発等を行うエンジニアに引き継ぐ。引き継いだ開発過程で疑問や問題が生じた場合はそれに対応する。この開発段階で不具合や改善点(レスポンス、安定性、想定通り稼働しない、等々)があれば、導入したハードウェア、ネットワーク、OS等を確認し、設定を見直したり、場合によっては部分的に入れ替えたりすることもある。運用開始後、開発したITインフラに不具合や改善点が生じた場合はそれに対応する。
 ITインフラの開発過程は今後の開発や保守のためにドキュメントとして整理する。
 ITインフラはサーバーなどを顧客の施設に設置し、運用していたが、最近ではクラウドでの運用が多くなっている。大手IT企業が膨大な数のサーバーを設置したデータセンターを建設し、その中で顧客毎に仮想のITインフラを構築できるようにしている。顧客はITインフラがどこかにあるか意識することなく運用できる。このようなサービスは、ハードウェア、OS等をネットワーク上のサービスとして提供するIaaS(イアース:Infrastructure as a Service)、これに加えミドルウェアも提供するPaaS(パース:Platform as a Service)、さらにアプリケーションも提供するSaaS(サース:Software as a Service)等が展開されている。これらのサービスは導入コストや維持管理コストが削減でき、拡張性にすぐれ、信頼性も高く、運用保守もしやすいため、利用が広がっている。これに伴いシステムエンジニア(基盤システム)の仕事はこれらネット上の各種サービスを分析し、設定や調整を行い、システムを構築するものになっている。

<就業希望者へのメッセージ>
 基盤システムは、シスエムエンジニアが設計・開発する中で最大級の大規模なもので、文字どおりITの基盤です。いろいろな経験と知識を活かし開発・設計する、エンジニアとして一つの目標となる仕事です。(就業者 20代)

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 サーバー、OS(オペレーティングシステム)、ストレージ(記憶装置)、ネットワーク、クラウド(IaaS、PaaS、SaaS)、表計算ソフト(Excel、GoogleGoogleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、コラボレーション・ツール(情報共有、スケジュール管理、リモート・ミーティング)、パソコン、タブレット

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先はSIer、コンピューターメーカー、システム開発会社であり、職場は都市部に多い。
 大量のサーバー等を設置する開発では、顧客先に出向いて仕事をすることが多く、構築の規模にもよるが数ヵ月から長い場合は1年、2年となることもある。クラウド上でシステムを構築する場合はリモートで設定等構築作業を行う。
 守秘義務やコンプライアンスの関係でほとんどが正社員である。
 中心となって活躍しているのは30歳代~40歳代であるが、全体として年齢が高くなってきている。女性比率は少ない。
 勤務は一般的に日勤であるが、工程ごとに納期があり、その納期が近くなった時やテスト工程などでは残業が多くなる傾向がある。
 賃金は勤務先の規定による。
 顧客の施設に物理的にサーバーを設置する仕事は減少しているが、拡大するECサイトや、AI、IoT等新しい分野でITインフラが求められるようになっている。仕事内容は変化しているが、ITの根幹を担うエンジニアとして需要は高い。

システムエンジニア(基盤システム)の年収

システムエンジニア(基盤システム)の平均年収は889万円(令和7年賃金構造基本統計調査「システムコンサルタント・設計者」・全国)。中央値の目安は827万円、年収レンジは531〜1,694万円、上位10%は1,425万円です。

平均年収
889万円
中央値(目安)
827万円
最低年収の目安
531万円
未経験・20代前半
上位10%
1,425万円
最高年収の目安
1,694万円
トップ層
時給(一般労働者)
4,026円
短時間労働者 2,560円
最低賃金との比
3.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代のシステムエンジニア(基盤システム)の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

システムエンジニア(基盤システム)の時給4,026円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の3.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
664万円
30代
830万円
40代
981万円
50代
1,120万円

平均年収と平均年齢(38.3歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
632万円
1〜3年
718万円
3〜5年
803万円
5〜10年
915万円
10年以上
1,043万円

雇用形態別の年収推定

正社員 889万円パート・アルバイト 373万円フリーランス・自営 933万円契約社員・派遣社員 693万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年734万円———
2022年660万円———
2023年685万円—1.53倍33万円
2024年753万円—1.53倍33.7万円
2025年889万円—1.45倍34.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

システムエンジニア(基盤システム)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在889万円 → 3年後 929万円 → 5年後 957万円 → 10年後 1,031万円(10年後の予想レンジ 887〜1,197万円)。年率の伸びは+1.5%と見ています。

889万円
現在
2026年
929万円
3年後
2029年
858〜1,011万円
957万円
5年後
2031年
863〜1,066万円
1,031万円
10年後
2036年
887〜1,197万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.12%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -0.84%合計 +1.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

システムエンジニア(基盤システム)の将来性スコア

46/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で365位
AI耐性
22点
参入障壁
82点
年収水準
94点
求人需要
47点
賃金の勢い
39点
人手不足(平均年齢)
8点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

システムエンジニア(基盤システム)のAI代替リスク

78%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中484位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

システムエンジニア(基盤システム)の求人需要

有効求人倍率
1.45倍
全職業で280位
求人需要
ふつう
45/100
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
38.3歳
労働時間
173時間/月
5年後の求人数
+1.9%
推定
10年後の求人数
+3.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:ネットワークアーキテクトの年収・将来性

システムエンジニア(基盤システム)に当たるアメリカの職業「ネットワークアーキテクト」(米国の職業分類 15-1241)の年収の中央値は約2,108万円($134,050・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収889万円の2.4倍です。

日本:システムエンジニア(基盤システム)アメリカ:ネットワークアーキテクト
年収(日本=平均・米国=中央値)889万円2,108万円
$134,050
上位10%1,425万円3,187万円
$202,680
10年後の予想年収1,031万円2,681万円
$170,500
将来性スコア4658
AI代替リスク78% 高い75% 高い
求人需要求人倍率 1.45倍雇用の増減予測 +7.7%
2025–35・BLS
就業者数—18.0万人
時給(平均)4,026円
最低賃金の3.4倍
10,536円
$67.00
連邦最低賃金の9.2倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

システムエンジニア(基盤システム)は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、システムエンジニア(基盤システム)だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

システムエンジニア(基盤システム)に必要なスキル・資格

必要スキル

プログラミング
4.2
読解力
4.2
傾聴力
4.2
要件分析(仕様作成)
4.1
他者との調整
4.0
文章力
4.0
説明力
3.9
カスタマイズと開発
3.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

通信技術
3.2
コンピュータと電子工学
3.0
設計
2.5
事務処理
2.1
コミュニケーションとメディア
1.8
顧客サービス・対人サービス
1.6
数学
1.5
日本語の語彙・文法
1.5

仕事の中身(よく行う活動)

スケジュールを作成する仕事を整理、計画する、優先順序を決めるコンピュータを用いて作業を行う意思決定と問題解決を行う継続的に状況を把握する情報やデータを処理する情報やデータを分析する組織外の人々とコミュニケーションを取る

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

システムエンジニア(基盤システム)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大卒、大学院卒が多く、高専卒もいる。理系が多いが文系もいる。
 新卒で入社した場合、3ヵ月程度、研修を受け、配属される。仕事をしながらOJTで実践力や応用力を身につけていく。その後、定期的に集合研修を受けたり、リモートでの研修を受けたりする会社もある。開発での設計書を社内で相互にレビューし、お互いの技術をチェックすることもある。
 中途入社の場合は、経験者が同業他社からの転入してくることが多い。システム開発等の経験を積み、ITインフラの開発を担当するようになる場合もある。
 その後のキャリアパスとしては、プロジェクトマネージャから管理職となったり、特定分野のスペシャリストとなったりする。経験を積みIT分野のコンサルタントとなる場合もある。
 関連資格として基本情報技術者、応用情報技術者、システムアーキテクト、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト等があり、仕事をしながら受験する者もいる。
 ITインフラの設計、構築、また、ネットワーク、サーバー等に関する知識とスキルが必要である。顧客から問題点やニーズを聞き出し、システム構築では様々なエンジニアとのチーム作業となるため、コミュニケーション能力も重要である。クラウドとして提供されるIaaS、PaaS、SaaSはサービスや機能が日々、発展している。これに伴いそれぞれの仕様も変化しており、この発展、変化をフォローしていくことも求められる。

システムエンジニア(基盤システム)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「システムコンサルタント・設計者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「10 情報処理・通信技術者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。