デバッグ作業

IT・エンジニア 職業分類:02_009-99 信頼度 ★★★★☆

別名:デバック技術員、デバック作業員、QA(Quality Assurance)テスター、QAエンジニア、ゲームテスター

ソフトウェアの誤り(バグ)を見つけ修正する。

平均年収
578万円
レンジ 391〜1,001万円
最高年収の目安
1,001万円
上位10% 860万円
5年後の予想年収
624万円推定
2031年
10年後の予想年収
673万円推定
579〜781万円
将来性
34/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
77%
高い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.45倍

仕事内容

コンピュータのソフトウェアの誤り(バグ)を見つけ修正する。
仕事には幅があり、バグを見つけることだけを行う人もいれば、バグの原因を検討し、見つかったバグの修正まで行う人もいる。コンピュータ・ゲーム開発では、ゲームテスターとしてもっぱらバグを見つけ、修正までは行わないことが多い。仕事の流れとしては、ソフトウェアの確認方針を決定し、確認項目一覧を作成し、所要日数や所要人数を検討してチームを作り、手分けして、確認を行う。バグは想定外のところにもあるので、人海戦術でしらみつぶしに確認する。
 コンピュータのソフトウェアを開発する場合、基本設計、詳細設計に沿ってプログラミングが行われるが、ソフトウェアができるとこの設計のとおり稼働しているか確認し、デバッグ(バグの修正)が行われる。大規模なソフトウェアの場合、出来上がった部分から確認を行い(単体テスト)、デバッグを行う。出来上がった部分を接続しまとめていくが、この段階でも動作確認(結合テスト)、デバッグが行われる。全体が完成すると全体を通しての動作確認(総合テスト)、デバッグを行う。大規模かつ複雑で、新規に開発された部分が大きいソフトウェアの場合、バグを見つけ修正、そして検証を繰り返し、これに何か月も何年も要することがある。最初に述べたように、バグを見つけることだけを行う場合と、バグの原因を検討し、修正まで行う場合がある。バグの発見だけを行う場合は、このような条件でこのような誤った動きになるとレポートとしてまとめ、ソフトウェア作成者に連絡する。
 開発から独立した第三者の立場で、正常に動くか、問題が発生しないか等々、テストを繰り返し、ソフトウェアの品質保証をすることをQA(Quality Assurance)といい、この部分をもっぱら行う場合、QAテスター、QAエンジニアと呼ばれる。
 現在では既に多くのソフトウェアが稼働しており、オペレーティングシステム(OS)のアップデートに対応するために、既存のソフトウェアの修正が必要になったり、より良いシステムにするために、ソフトウェアを修正する必要が生じたりする。また、ソフトウェアが関係する機器が新しくなり、そのためにソフトウェアの修正が必要になる場合もある。この場合でもソフトウェアの修正で新たにバグが生じていないか、確認が必要となり、デバッグが行われる。最近では様々な機器にコンピュータが組み込まれ、機器の制御がソフトウェアで行われているが、見つかったバグを修正するため機器のハードウェアまで手直しする人もいる。
 コンピュータ・ゲームの誤りを見つけることだけを行っている場合、ゲームテスター等と呼ばれる。最近のコンピュータ・ゲームはスマートフォン用が多いが、パーソナル・コンピュータ、ゲーム専用機のゲームもある。最近のコンピュータ・ゲームは複雑になり、開発の後半はもっぱら、ゲームの展開やタイミングの調整と、動作確認、デバッグであり、この部分に半年から年単位でかかる場合もある。スマートフォンは多くの機種が発売されていることから、一般に利用されている機種全てで、問題がないか確認する必要がある(iPhone、Android、合わせて数十機種となる)。最近のコンピュータ・ゲームのデバッグは大がかりな作業であり、数十名、数百名がチームで行う。コンピュータ・ゲームのデバッグはゲームが好きな若者にとっては願ってもない仕事であり、高校生、大学生がアルバイトとして参加していることも多い。この場合、発売前にゲーム内容が漏れることが無いよう、守秘義務の厳守が徹底される。
 
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 パーソナル・コンピュータ、スマートフォン(様々な機種)、ワープロソフト(Word等)、表計算ソフト(Excel等)、プログラミング言語(Java、C++、Visual Basic等)、ソフトウェア開発環境

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先はソフトウェア開発会社、メーカー、また、デバッグを専門に行う会社である。このような会社は大都市に多いが、地方都市にもある。また、リモート環境が広く整備されてきたことによって、大都市の会社のデバッグを地方都市で行うこともある。
 ただし、機密性が高い情報を扱うため、自宅で作業することはなく、会社内やテストセンターで行う。
 開発の中でデバッグ作業を行う者もいることから、開発を行うエンジニアとの境目がなく、就業者数の確定は難しいが、ソフトウェア制作には常に必要な作業であり、今日、ソフトウェアが大規模になっていることから、デバッグにも人数が必要であり、かなりの人が従事していると考えられる。ゲームテストだけに関しても正確な統計はないが、各地にテストセンターがあり、常時、数百人規模の人が働いていることから、全体では数千人はいることになり、ゲームのテストでは時間を区切って交代で作業を行うことから、その何倍も従事していることになる。
 現状では就業者は男性の割合が多い。ソフトウェア作成、システム開発のデバッグでは40代から50代が多い。ゲームテスターは高校生、大学生のアルバイトなどの若年者が多く、女性も増えている。
 雇用形態としては、ソフトウェア作成、システム開発で行われるデバッグでは正社員、または協力会社の正社員が大半である。賃金は社内規定による月給制が多い。通常の朝から夕方までの勤務であり、週休2日制となっている。開発の山場や問題点が見つかった場合など、残業が多くなることもある。
 今日、各方面での情報化が進んでおり、デジタル化、DX(デジタルトランスフォーメイション)が進められている。情報化の進展のためにはデバッグは必須であり、様々な開発とデバッグは表裏一体となっている。単体のプログラム作成ではテストが一部自動化されているものもあるが、最後は人が逐一確認していくことになり、完全な自動化は難しく、今後も需要のある仕事と言える。

デバッグ作業の年収

デバッグ作業の平均年収は578万円(令和7年賃金構造基本統計調査「ソフトウェア作成者」・全国)。中央値の目安は538万円、年収レンジは391〜1,001万円、上位10%は860万円です。

平均年収
578万円
中央値(目安)
538万円
最低年収の目安
391万円
未経験・20代前半
上位10%
860万円
最高年収の目安
1,001万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,819円
短時間労働者 2,129円
最低賃金との比
2.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代のデバッグ作業の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

デバッグ作業の時給2,819円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
465万円
30代
557万円
40代
636万円
50代
708万円

平均年収と平均年齢(37.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
429万円
1〜3年
479万円
3〜5年
529万円
5〜10年
593万円
10年以上
668万円

雇用形態別の年収推定

正社員 578万円パート・アルバイト 243万円フリーランス・自営 607万円契約社員・派遣社員 451万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年523万円———
2022年550万円———
2023年558万円—1.53倍33万円
2024年574万円—1.53倍33.7万円
2025年578万円—1.45倍34.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

デバッグ作業の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在578万円 → 3年後 605万円 → 5年後 624万円 → 10年後 673万円(10年後の予想レンジ 579〜781万円)。年率の伸びは+1.5%と見ています。

578万円
現在
2026年
605万円
3年後
2029年
559〜659万円
624万円
5年後
2031年
562〜695万円
673万円
10年後
2036年
579〜781万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.12%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -0.81%合計 +1.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

デバッグ作業の将来性スコア

34/100
★★☆☆☆
低め・全職業で515位
AI耐性
23点
参入障壁
9点
年収水準
65点
求人需要
47点
賃金の勢い
39点
人手不足(平均年齢)
2点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

デバッグ作業のAI代替リスク

77%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中476位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

デバッグ作業の求人需要

有効求人倍率
1.45倍
全職業で280位
求人需要
ふつう
45/100
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
37.1歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+2.1%
推定
10年後の求人数
+3.7%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:ソフトウェアテスター(品質保証)の年収・将来性

デバッグ作業に当たるアメリカの職業「ソフトウェアテスター(品質保証)」(米国の職業分類 15-1253)の年収の中央値は約1,640万円($104,300・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収578万円の2.8倍です。

日本:デバッグ作業アメリカ:ソフトウェアテスター(品質保証)
年収(日本=平均・米国=中央値)578万円1,640万円
$104,300
上位10%860万円2,626万円
$167,010
10年後の予想年収673万円2,030万円
$129,100
将来性スコア3449
AI代替リスク77% 高い81% 非常に高い
求人需要求人倍率 1.45倍雇用の増減予測 +5.7%
2025–35・BLS
就業者数—18.7万人
時給(平均)2,819円
最低賃金の2.4倍
8,334円
$53.00
連邦最低賃金の7.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

デバッグ作業は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、デバッグ作業だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

デバッグ作業に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
3.9
文章力
3.8
クオリティチェック
3.8
説明力
3.8
傾聴力
3.6
指導
3.2
時間管理
3.0
他者との調整
2.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

コンピュータと電子工学
2.2
事務処理
1.8
通信技術
1.5
日本語の語彙・文法
1.3
コミュニケーションとメディア
1.2
設計
1.2
顧客サービス・対人サービス
1.0
外国語の語彙・文法
0.9

仕事の中身(よく行う活動)

コンピュータを用いて作業を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取るスケジュールを作成する仕事を整理、計画する、優先順序を決める仕事に関連する知識を更新し、活用する情報の文書化と記録を行う情報の意味を他者に説明する人間関係を構築し、維持する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

デバッグ作業になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって必要とされる特定の学歴や資格はないが、ソフトウェア開発でのデバッグでは、それまでシステム開発等を行ってきたベテランが行うことが多い。バグの原因は様々なので、いろいろなシステム開発を経験し、いろいろな状況をイメージできる中高年が行うことが多く、シニアも活躍している。
 一方でコンピュータ・ゲームの場合、ゲームが好きな高校生、大学生がテストセンター(ゲームのデバッグを専門に行う施設)に集められ、ゲームを行い、バグをみつけていく。このような中から正社員として、テストを行う会社やゲーム開発会社に就職するのも、一つの典型的なルートとなっている。会社に就職し正社員になると、テストを行うチームをまとめる役割を担うことになる。
 バグの修正まで自分で行う場合は、プログラミング言語、オペレーティングシステム等の知識も必要となる。ハードウェアの手直しまで行うのであれば、ハードウェアの知識も必要となる。コンピュータ・ゲームのテストであれば、長年、様々なコンピュータ・ゲームをしてきた経験がバグの発見に役立つ。
 最近のコンピュータ・ゲームは海外でも販売されており、様々な言語で開発される。このため英語、中国語等に堪能な人が求められることもある。文化や法律の違いも意識する必要があり、発売予定の現地で採用される人もいる。
 バグによるシステムのトラブルを避けるため、細かな作業を繰り返し、繰り返し、丹念に行う根気強さが求められる。顧客のシステムであったり、発売前のゲームであったりと機密性の高い情報に接することから、守秘義務を遵守することも必要である。デバッグはチームで行い、開発担当者との連携が必要なこともあるため、コミュニケーション能力も求められる。

デバッグ作業のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「ソフトウェア作成者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「10 情報処理・通信技術者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2022。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。