証券アナリスト
証券会社などの金融機関等において、企業や産業に関する様々な情報を入手し、投資の対象として価値があるかを分析、評価し、顧客に対して助言やサービスを行う。
仕事内容
担当する企業の業績や専門としている業界・分野の動向について最新の情報を入手し、継続的に調査を行い分析する。企業が出す決算情報などを入手するだけでなく、自らその企業を訪問し取材・調査を行うこともある。
データの分析、評価結果に基づく将来予測と投資情報を投資家等の顧客に提供する際には、その根拠となる事実やデータについて正しく説明する。
また、株式や債券だけでなく、様々なタイプの投資対象についても分析を行う。
経済動向や証券市場の動向などを分析し、調査レポートやマスコミ向けのセミナーなどを通じて公表する場合もある。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、オンライン会議ツール、パソコン
主なタスク
- 最新の情報を入手し、継続的に調査を行い、得られたデータを分析する。(実施率 1%)
- リスク分析を行う。(実施率 1%)
- 新規投資先の分析や審査をする。(実施率 1%)
- 顧客向けのレポート執筆や、プレゼンテーションを行う。(実施率 1%)
- 金融・財政政策の調査や予測を行う。(実施率 1%)
- 収益やコストを管理する。(実施率 1%)
- 顧客にとって適切な資産運用のアドバイスをする。(実施率 1%)
- マクロ経済の調査や予測を行う。(実施率 1%)
- 経済動向や証券市場の動向などを分析し、ニュースレター、マスコミなどを通じて公表する。(実施率 1%)
- 顧客に対し、有価証券などの資産運用についての情報提供をする。(実施率 1%)
- ミクロ経済に関する分析や調査を行う。(実施率 1%)
- ポートフォリオマネジメントを行う。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
就業者は男性の割合が高いが、女性も増えている。
賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。決算が集中する時期には情報収集と分析のためにかなり忙しくなり、残業が多い。
詳しい分析をするには担当している企業に実際に赴いて調査や取材を行うことが不可欠であるため、外出や出張が多くなる。個人の実力や実績により、調査や分析が的確で有益なレポートを提供することができれば、給与など処遇の向上につながる。
証券や投資の仕組みが複雑になるにつれて、多角的に分析できるアナリストが求められてきている。諸々の規制が緩和され、新しい金融商品が開発されるようになっており、その活躍が期待されている。
証券アナリストの年収
証券アナリストの平均年収は1,135万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」・全国)。中央値の目安は1,055万円、年収レンジは609〜2,318万円、上位10%は1,924万円です。
あなたの年収は、同じ年代の証券アナリストの中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
証券アナリストの時給5,497円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の4.7倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(39.4歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 1,030万円 | — | — | — |
| 2022年 | 781万円 | — | — | — |
| 2023年 | 948万円 | — | 0.70倍 | 29.9万円 |
| 2024年 | 903万円 | — | 0.64倍 | 30.2万円 |
| 2025年 | 1,135万円 | — | 0.62倍 | 31.1万円 |
証券アナリストの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在1,135万円 → 3年後 1,168万円 → 5年後 1,190万円 → 10年後 1,249万円(10年後の予想レンジ 1,074〜1,450万円)。年率の伸びは+1.0%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
証券アナリストの将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
証券アナリストのAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
証券アナリストの求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:金融・投資アナリストの年収・将来性
証券アナリストに当たるアメリカの職業「金融・投資アナリスト」(米国の職業分類 13-2051)の年収の中央値は約1,616万円($102,740・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収1,135万円の1.4倍です。
| 日本:証券アナリスト | アメリカ:金融・投資アナリスト | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 1,135万円 | 1,616万円 $102,740 |
| 上位10% | 1,924万円 | 2,844万円 $180,860 |
| 10年後の予想年収 | 1,249万円 | 2,142万円 $136,200 |
| 将来性スコア | 39 | 63 |
| AI代替リスク | 82% 非常に高い | 60% 中程度 |
| 求人需要 | 求人倍率 0.62倍 | 雇用の増減予測 +7.2% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 36.2万人 |
| 時給(平均) | 5,497円 最低賃金の4.7倍 | 8,806円 $56.00 連邦最低賃金の7.7倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 学士号(大卒) |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:専門職の平均月収を国別に比べる
証券アナリストは国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。
「専門職」全体の平均で、証券アナリストだけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →
証券アナリストに必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
証券アナリストになるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
入職後は先輩アナリストの指導を受けながら経験を重ね、証券分析、財務分析の他、経済分野について知識と分析力を身に付ける。
関連資格として、民間の「日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)」などがある。
証券投資に関する理論や技法、次々に開発される新しい金融商品などについても継続して学び、精通し、分析に役立て、顧客に適切なサービスを提供しようとする姿勢が求められる。専門的な分析結果を顧客に分かりやすく正確に伝える力を磨くことも重要となる。
証券アナリストのキャリアルートと年収アップ方法
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