マンション管理員

不動産 職業分類:09_057-01 信頼度 ★★★★★

別名:マンション管理人、アパート管理人、下宿管理人、住込管理人(マンション)

マンション管理会社の社員として、管理会社が分譲マンションの管理組合と結んだ管理委託契約書に基づいて、居住者応対やその他日常管理業務を行う。

平均年収
370万円
レンジ 266〜603万円
最高年収の目安
603万円
上位10% 525万円
5年後の予想年収
431万円推定
2031年
10年後の予想年収
501万円推定
431〜582万円
将来性
49/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
43%
中程度
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.86倍

仕事内容

マンション管理会社の社員として、管理会社が分譲マンションの管理組合と結んだ管理委託契約書に基づいて、居住者応対やその他日常管理業務を行う。マンション居住者からは「管理人さん」と呼ばれることが多い。
 マンション管理員の仕事は、管理委託契約書の雛形となる、国土交通省作成の「マンション標準管理委託契約書」(2018年3月改訂版)に典型例が示されており、これに基づくと、①受付等業務(訪問者や居住者の応接・電話の応対、管理組合が定める各種届出の受理、宅配物の預かり・引渡し、管理用備品・鍵の管理など)、②点検業務(建物・諸設備の外観目視点検・記録、照明・管球類等の点検・交換、不審者や不審物・無断駐車等の確認など)、③立会業務(保守・営繕等外注業務の着手・実施の立会い、ゴミ搬出や清掃業務の立会い、災害・事故等処理の立会いなど)、④報告連絡業務(管理組合の文書の配付・掲示、各種届出・点検結果・立会結果等の報告、災害・事故等発生時の連絡・報告、居住者間のトラブルやクレーム発生時の報告など)に整理できる。清掃業務そのものは含まれていないが、マンションの規模により、清掃を兼務しているところも少なくない。
 契約に定められた業務をこなすだけではなく、マンション管理にかかわる業務全般にわたって対応を求められることが多い。マンションの現場で居住者のみならず近隣地域の住民と日常的に接することを踏まえると、マンション管理の仕事は、居住者からは管理会社の、地域の住民からはそのマンションの「顔」として見られる立場にある。それだけに、想定外の事態に対しても、コミュニケーション能力、とっさの判断、機転、公平な対応、守秘義務(居住者の日常生活と接することから個人情報の適正な取扱いは特に重要)などが問われる仕事と言える。ただし、マンション管理員の仕事の範囲は限られており、自分だけの判断で動くことなく、管理会社の担当者(マンション管理フロント)をはじめとするスタッフとの緊密な連絡のもとに行動することが求められる。
 なお、マンション管理員とは別に、居住者からの問い合せや要望への対応、集会室やパーティールーム、ライブラリー、フィットネスルーム、来客用駐車場等の共有施設の予約受付等の業務を専門に行うスタッフを配置する例もある。このような専門スタッフは一般的に「コンシェルジュ」と呼ばれる。

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

マンションの管理方式には、24時間常駐する「常駐管理」、通勤して、日中のみマンションを管理する「日勤管理」、定期的に複数のマンションを見回る「巡回管理」、マンション管理する者を置かない「無人管理」の4種類がある。常駐では、マンションに住み込むケース、昼間のみの勤務で夜間は警備員が分担するケースなどがある。防犯や安全性という面では常駐が好ましいが、管理費が高額になるので人の駐在時間を少なくして、機械による24時間管理システムを導入する管理会社も増えてきた。巡回の場合は、担当マンションが決められており、曜日や時間帯によって勤務するマンションが変わることになる。無人管理は管理組合が自主管理をするもので、管理費は少なくて済むが管理組合の負担は大きく、この方式をとっているところは少ない。
 管理方式によって勤務体系は異なるが、いずれの場合でも休日や勤務時間はあらかじめ決められている。一般的には週休2日制だが、マンション管理組合の理事会や総会は土日、や夕方に開催されることが多いので、立会を求められる場合は出席しなければならない。点検などでの外回りや、台風や雪といった荒天時には見回りや点検も必要で、夜間に緊急のトラブルへの対応を求められることもある。
 資格や経験不問で、中高年の再就職がほとんどという事情もあり、正社員雇用はほとんどなく、大半が契約期間が1年以下の契約社員、アルバイト、パートとしての雇用になる。複数年の期間雇用とする管理会社も出てきている。
 賃金形態は、契約社員は月給制、アルバイト、パートは時給制をとっているところが多い。
 就業者は男性がほとんどで、女性比率は1割程度と見られている。ただし女性専用マンションもあり、マンション管理を行う女性へのニーズ拡大の動きも見られる。

マンション管理員の年収

マンション管理員の平均年収は370万円(令和7年賃金構造基本統計調査「居住施設・ビル等管理人」・全国)。中央値の目安は344万円、年収レンジは266〜603万円、上位10%は525万円です。

平均年収
370万円
中央値(目安)
344万円
最低年収の目安
266万円
未経験・20代前半
上位10%
525万円
最高年収の目安
603万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,880円
短時間労働者 1,268円
最低賃金との比
1.6倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.2万円
前年度比 +1.1万円

あなたの年収は、同じ年代のマンション管理員の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

マンション管理員の時給1,880円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.6倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
255万円
30代
296万円
40代
331万円
50代
361万円

平均年収と平均年齢(57.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
281万円
1〜3年
311万円
3〜5年
340万円
5〜10年
379万円
10年以上
423万円

雇用形態別の年収推定

正社員 370万円パート・アルバイト 155万円フリーランス・自営 389万円契約社員・派遣社員 289万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年351万円———
2022年332万円———
2023年375万円—1.01倍20.4万円
2024年417万円—0.94倍21.1万円
2025年370万円—0.86倍22.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

マンション管理員の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在370万円 → 3年後 405万円 → 5年後 431万円 → 10年後 501万円(10年後の予想レンジ 431〜582万円)。年率の伸びは+3.1%と見ています。

370万円
現在
2026年
405万円
3年後
2029年
374〜441万円
431万円
5年後
2031年
388〜480万円
501万円
10年後
2036年
431〜582万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.17%求人賃金の勢い +1.19%AIの影響 +0.05%退職による人手不足 +0.2%合計 +3.1%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

マンション管理員の将来性スコア

49/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で307位
AI耐性
57点
参入障壁
7点
年収水準
8点
求人需要
33点
賃金の勢い
98点
人手不足(平均年齢)
100点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

マンション管理員のAI代替リスク

43%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中245位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

マンション管理員の求人需要

有効求人倍率
0.86倍
全職業で365位
求人需要
ふつう
47/100
求人賃金(月額)
22.2万円
前年度比 +1.1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
57.6歳
労働時間
157時間/月
5年後の求人数
+6.0%
推定
10年後の求人数
+10.7%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

世界では:サービス・販売職の平均月収を国別に比べる

マンション管理員は国際標準職業分類で「サービス・販売職」に入ります。133か国・地域のサービス・販売職の平均月収を円に直すと、日本は月28.5万円で28位、1位はルクセンブルクの月82.4万円です。アメリカは月58.2万円で日本の2.0倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は24位です。

1. ルクセンブルク
82.4万円
2. ベルギー
79.5万円
3. デンマーク
73.2万円
4. スイス
71.2万円
5. アイスランド
65.8万円
8. ノルウェー
61.8万円
10. アメリカ
58.2万円
12. フランス
52.1万円
14. ドイツ
45.9万円
18. イギリス
40.4万円
21. 韓国
33.9万円
28. 日本
28.5万円

「サービス・販売職」全体の平均で、マンション管理員だけの値ではありません(販売店員、介護職員、調理人・接客、理容・美容師、警備員・警察官・消防官など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は32.5万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。サービス・販売職の世界ランキングを全部見る →

マンション管理員に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
4.0
説明力
3.5
文章力
3.3
読解力
3.2
対人援助サービス
2.9
他者の反応の理解
2.8
説得
2.8
他者との調整
2.8

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

顧客サービス・対人サービス
2.1
事務処理
1.6
公衆安全・危機管理
1.3
日本語の語彙・文法
1.2
コミュニケーションとメディア
1.0
心理学
0.9
法律学、政治学
0.8
建築・建設
0.8

仕事の中身(よく行う活動)

管理業務を遂行する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る人間関係を構築し、維持する仕事を整理、計画する、優先順序を決める組織外の人々とコミュニケーションを取る法律や規定、基準を適用する継続的に状況を把握するスケジュールを作成する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

マンション管理員になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、必要な資格や免許はなく、学歴や経験も不問であるが、新卒採用はほぼ無く、定年退職者等が再就職先として選択するケースが大半である。同職業は求人の年齢設定が60歳代のものが多く、また実際の勤務は70歳代になっても可能であることが一般的である。
 採用は、各管理会社が新規に管理マンションを受託したとき、あるいは担当者が退職したときなどに行われる。新聞や雑誌、インターネットなどの求人広告やハローワークへの求人申込みが多いが、管理会社が自社のホームページで募集するケースも増えている。採用後は、各社独自の研修を受けた後、現場実習を経て勤務に就くことになるが、配属後も定期的な研修を義務づけ、スキル向上をセールスポイントとする会社もある。
 コミュニケーション能力、ホスピタリティの精神、コンプライアンス意識といった社会人としての豊富な人生経験や対人対応力が重要であり、同時に、健康でフットワーク良く動けることが求められる。

マンション管理員のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「居住施設・ビル等管理人」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「41 居住施設・ビル等管理人」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。