造船技能者(造船工、船舶艤装工等)になるには必要な資格・スキル・学歴と、未経験からのステップ

建設 信頼度 ★★★☆☆

平均年収
507万円
レンジ 351〜856万円
最高年収の目安
856万円
上位10% 740万円
5年後の予想年収
573万円推定
2031年
10年後の予想年収
648万円推定
557〜752万円
将来性
56/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
41%
中程度
求人需要
高い
有効求人倍率 1.98倍

造船技能者(造船工、船舶艤装工等)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって通常、特段の学歴や専攻は問われない。新卒で入職する場合、造船科や工業系の高校等を卒業した者が比較的多いが、工業系以外の学科卒の者も多く入職している。船員等海運関係従業者や他職種からの中途採用もある。新卒者は、学校、ハローワークの紹介がほとんどである。中途採用は、ハローワーク、求人広告等で行われており、未経験者や無資格者も採用されている。採用された者は、入職後に指導員から実務の指導を受けたりスキルアップ講習で技能を習得しながら実績を積み必要な資格を取得する。多くの企業に資格取得支援制度があり、資格取得を勧めている。また、一般社団法人日本中小型造船工業会が、全国6箇所に設置している「技能研修センター」で新卒・中途採用者を対象とした新人研修、中堅技能者を対象とした溶接、撓鉄(ぎょうてつ)、船殻(せんこく)組立、配管艤装、電気艤装、塗装及び機関仕上等の専門技能研修を行うなど業界を挙げて造船技能者の育成に積極的に取り組んでいる。
 造船技能者の場合は、様々な溶接技術を必要とし、アーク溶接やガス溶接を行う場合には、法律で定められた講習である「アーク溶接作業者」、「ガス溶接技能者」の講習を修了することが必要であり、船舶建造の溶接技術に関しては、一般財団法人日本海事協会が認定する「溶接士技量資格」がある。また、「ガス溶接作業主任者」(実務経験3年以上で受験可能)や「自由研削砥石特別教育修了」もある。関係団体が認定する「アルミニウム溶接技能者」、品質管理責任者として必要な「溶接管理技術者」、溶接従事者の指導を担当する「溶接作業指導者」等の資格もある。
 なお、これまでにも述べたが、罫書・切断・加工・溶接は、多くの過程が機械化されているが、船首や船尾のカーブした部分などの特殊な立体構成は機械化ができず、人手作業に依らざるを得ないため、経験豊かな高度な技能取得者の役割が大きい。このような高度な人手技術(撓鉄(ぎょうてつ)など)をいかに伝承していくかが大きな課題となっており、高度な技能取得者の映像記録により可視化・数値化して分析する等の研究も取り組まれている。
 艤装関係では、各種装置・設備の設置工事、船内内装工事、電気工事、空調工事及び給排水設備・配管工事等は建設工事と類似する技術・技能を必要とされる。しかし近年は、多能工化が進められ、職種が整理・統合される傾向にある。
 また、建造過程において完成した部分品の移動や高所作業する際に必要となるクレーン運転士、移動式クレーン運転士、クレーン・デリック運転士、玉掛け技能講習修了、フォークリフト運転技能講習修了、高所作業車運転技能講習修了や船舶艤装で必要となる船舶電装士、主任船舶電装士、船舶電装管理者、航海用レーダー整備士、航海用無線設備整備士等並びに小型船製造の技術管理を行う場合の主任技術者(小型船造船)の資格等を取得することがキャリアの展開に有利である。なお、基礎水準レベルの英語等語学が必要になる場合もある。
 加えて、船殻(せんこく)工程、艤装工程ともに全ての仕事に関し、立ち仕事や特定の姿勢での作業もあり、一定程度の体力も必要である。
 キャリアルートに関しては、経験年数を積み各係の主任等、その後部下を指導する立場の班長を経て各部門でマネージメントを受け持つ職長・組長等となり、さらにチーム長、安全衛生部門監督者や工場長等の管理職になる場合もある。一例では、曲げ工程の撓鉄(ぎょうてつ)作業や溶接作業で独り立ちするには5年以上の経験が、その部門の班長となり部下を指導する立場になるまでには、10年以上の経験が必要になると言われている。
 船舶の建造はプロジェクトでありチームワークが重視される。造船所内では、様々な部署や職種の従業者が従事しており、これら関係者との協力・意思疎通や工程が進む中での引継ぎが正確に行われることが不可欠であり、集団行動が基本なので他の担当者との調整・協調、情報伝達能力、コミュニケーション能力が重要で主張すべき時には発言することが重要である。
 就業を長く続けるには、ものづくりに関心があることが大切であり、機械・器具を操作することに親しみを持てることや根気強く作業に取り組めることが望まれる。また、建造する船舶は、オーダーメイドであり、品質を保持し顧客に対する信用に関わる仕事であるため、責任感があり信頼を得られる資質が求められる。
 また、取り扱う対象が巨大で重量がありこれをクレーンで吊り上げたり、高所で作業する必要もあることから、安全第一で仕事を進めることが常に求められている。社内における安全教育も万全に備えて実施されているが、正確で慎重な操作、的確な判断力や安全に配慮する注意力・集中力が求められる。

造船技能者(造船工、船舶艤装工等)に必要なスキル・資格

必要な知識

生産・加工
2.3
機械
2.3
設計
2.2
ビジネスと経営
2.1
人事労務管理
1.9
工学
1.8
顧客サービス・対人サービス
1.8
数学
1.7

仕事の中身(よく行う活動)

仕事を整理、計画する、優先順序を決める上司、同僚、部下とコミュニケーションを取るスケジュールを作成する組織外の人々とコミュニケーションを取る数値の算出・推計を行う設備、構造物、材料を検査する仕事に関連する知識を更新し、活用する乗り物を運転・操縦する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

造船技能者(造船工、船舶艤装工等)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「鉄工,製缶従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「52 製品製造・加工処理従事者(金属製品)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2022。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。