汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)

製造 職業分類:12_071-05 信頼度 ★★★★★

別名:旋盤工、ボール盤工、フライス盤工、研削盤工、仕上機械工

旋盤やボール盤等、ハンドルやレバー等で操作する汎用工作機械での切削・研削等により、金属材料を規定の形状に加工する。

平均年収
484万円
レンジ 338〜812万円
最高年収の目安
812万円
上位10% 702万円
5年後の予想年収
547万円推定
2031年
10年後の予想年収
619万円推定
532〜719万円
将来性
54/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
41%
中程度
求人需要
高い
有効求人倍率 1.98倍

仕事内容

旋盤やボール盤等、ハンドルやレバー等で操作する汎用工作機械での切削・研削等により、金属材料を規定の形状に加工する。
 工作機械には昔ながらの「汎用工作機械」とコンピューターの数値制御(NC)により操作する「NC工作機械」がある。近年、加工精度のばらつきが少なく大量生産に適したNC工作機械が日本の工作機械生産額の9割程度を占めているが(*1)、プログラミング不要で小回りが利き、職人技による極めて繊細な仕上げも可能となる汎用工作機械は、特に小ロッの製品や試作品、特注品等の製作現場において依然強みを発揮している。
 主な汎用工作機械として、材料を回転させて形状を削り出す旋盤、穴あけ加工を行うボール盤、平面・曲面加工を行うフライス盤がある。このほか、穴の大きさを加工する中ぐり盤、切削工具ではなく砥石車を用いる研削盤、歯車の歯を切り出す歯切り盤等、用途に応じたさまざまな種類が存在する。主に大企業の工場等で工作機械の分担が分かれている場合を除いては、一人で複数種の汎用工作機械を使いこなすことが多く、業務上の必要に応じ、汎用工作機械とNC工作機械の両方への対応が求められることもある。
 作業の流れに関し、まず、社内の指示書やCADデータの発注図面等を確認し、必要な加工の種類、使用する工作機械や刃物、加工の順番等について頭の中でシミュレーションを行い、適切な段取りを組むことが重要である。この「段取りを組む」作業は一人で行うことが多いが、難度の高いものについて、社内で相談したりチームで検討することもある。
 次に、工作機械に刃物と材料を固定し、切削速度や主軸回転数等を設定し、ハンドルやレバー等の操作によって実際の加工を進めていく。作業途中や作業後には、狙いどおりの寸法・精度が出ているかどうか測定する。その他、工作機械の手入れや清掃を行ったり、製品によっては、工具を用いた罫書 やポンチ打ち 、折曲げ加工、洗浄、研磨等の工程が入ることがある。
 汎用工作機械工は日本のものづくりを支える高度な技術人材であり、自らの手で寸分の狂いもない製品を仕上げることに情熱や達成感を感じる人が多い。

*1 一般社団法人日本工作機械工業会(JMTBA)ホームページから

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 旋盤、ボール盤、フライス盤、その他の汎用工作機械、パソコン、タブレット、CADソフト、一般的な工具(レンチ、スパナ、ハンマー、ドライバー等)、測定具(ものさし、ノギス、マイクロメーター等)、研磨のための機械・道具(グラインダー、ベルトサンダー、紙やすり等)、プレス機、超音波洗浄機、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、耳栓、安全靴)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は全国各地の機械メーカー、機械部品メーカー等の工場であり、大企業から個人経営の町工場まで規模はさまざまである。一部、空調環境のない工場においては暑さ寒さに悩まされることもある。汎用工作機械での作業中は常に立ち仕事である。
 加工部が覆われていることが多いNC工作機械に対し、目の前で刃物や主軸が回転する汎用工作機械の取扱いはわずかな油断が大怪我につながるため、作業中の安全には特に注意を要する。ヘルメットやゴーグル等を身に着け、加工時の大音量を和らげる耳栓をする。
 就業者は男性が多い。技術の育成が必要なことからも就業形態は正社員が大半である。賃金、労働時間等は事業所の規定によるが、日勤が一般的である。
 昨今のCADソフトの普及により、図面をメールでやりとりできる、画面上で視覚的に把握できる等の業務効率化が進んだ。しかし、NC工作機械の台頭は大きな潮流であり、特に小規模の事業所において就業者の高齢化等に伴う廃業も少なくない。
 将来的には、AIの発達等によるNC工作機械のさらなる技術向上により、汎用工作機械工の働き方が大きく変化する可能性があるが、数値制御ではなし得ない匠の領域において、スペシャリストの希少性は続くものと考えられる。

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の年収

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の平均年収は484万円(令和7年賃金構造基本統計調査「金属工作機械作業従事者」・全国)。中央値の目安は450万円、年収レンジは338〜812万円、上位10%は702万円です。

平均年収
484万円
中央値(目安)
450万円
最低年収の目安
338万円
未経験・20代前半
上位10%
702万円
最高年収の目安
812万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,191円
短時間労働者 1,312円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
24.9万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代の汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の時給2,191円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
369万円
30代
436万円
40代
493万円
50代
544万円

平均年収と平均年齢(42.8歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
364万円
1〜3年
404万円
3〜5年
444万円
5〜10年
496万円
10年以上
556万円

雇用形態別の年収推定

正社員 484万円パート・アルバイト 203万円フリーランス・自営 508万円契約社員・派遣社員 377万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年440万円———
2022年475万円———
2023年470万円—2.41倍23.7万円
2024年466万円—2.08倍24.3万円
2025年484万円—1.98倍24.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在484万円 → 3年後 521万円 → 5年後 547万円 → 10年後 619万円(10年後の予想レンジ 532〜719万円)。年率の伸びは+2.5%と見ています。

484万円
現在
2026年
521万円
3年後
2029年
481〜567万円
547万円
5年後
2031年
493〜610万円
619万円
10年後
2036年
532〜719万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.39%求人賃金の勢い +0.23%AIの影響 +0.07%合計 +2.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の将来性スコア

54/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で206位
AI耐性
59点
参入障壁
67点
年収水準
44点
求人需要
73点
賃金の勢い
19点
人手不足(平均年齢)
45点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)のAI代替リスク

41%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中230位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)の求人需要

有効求人倍率
1.98倍
全職業で144位
求人需要
高い
61/100
求人賃金(月額)
24.9万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.8歳
労働時間
166時間/月
5年後の求人数
+9.5%
推定
10年後の求人数
+17.2%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:旋盤工の年収・将来性

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)に当たるアメリカの職業「旋盤工」(米国の職業分類 51-4034)の年収の中央値は約796万円($50,620・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収484万円の1.6倍です。

日本:汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)アメリカ:旋盤工
年収(日本=平均・米国=中央値)484万円796万円
$50,620
上位10%702万円1,096万円
$69,700
10年後の予想年収619万円994万円
$63,200
将来性スコア5434
AI代替リスク41% 中程度49% 中程度
求人需要求人倍率 1.98倍雇用の増減予測 −11.3%
2025–35・BLS
就業者数—1.7万人
時給(平均)2,191円
最低賃金の1.9倍
3,931円
$25.00
連邦最低賃金の3.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)に必要なスキル・資格

必要スキル

指導
3.5
道具、機器、設備の選択
3.2
傾聴力
3.1
読解力
3.1
説明力
3.1
他者との調整
3.0
設置と設定
3.0
クオリティチェック
2.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
3.0
生産・加工
2.8
設計
1.9
数学
1.7
工学
1.6
ビジネスと経営
1.4
物理学
1.4
事務処理
1.3

仕事の中身(よく行う活動)

機械、および機械製造のプロセスをコントロールする数値の算出・推計を行う手と腕を使って物を取り扱い動かす仕事を整理、計画する、優先順序を決める設備、構造物、材料を検査する全身を使って身体的な活動を行うクオリティを判断する機械装置の修理と保守を行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって必須となる学歴や資格はない。工業系の高校卒業者が多く、大卒の場合は工学部等、理系学部の出身者が大半である。新卒と中途採用の割合は事業所による。
 入職後、一部の大企業においては、企業内訓練校で座学と実技を組み合わせたOff-JTの研修機会が設けられることもあるが、そうではない大多数の事業所においては、実際の製品を扱いながら指導役からマンツーマンの指導を受けるOJTにより知識・技術を身に付ける。一つの工作機械に習熟するまでに数か月から数年かかると言われる。その後も、扱える工作機械の種類を増やしたり技術を深めていくことで、汎用工作機械工としての実力を高めていく。事業所の規模によっては、一定の実力や経験を認められた者がグループリーダーとしてグループ内への指示・とりまとめや他部署との調整等を担い、その後マネジメントへ進むキャリアパスもある。
 関連資格としては、厚生労働省が定める技能検定の「機械加工技能士」がある。試験は汎用工作機械(及びNC工作機械)の種類及び級により区分されている。先述のとおり必須の資格ではないが、自らの技能程度を示す証しであり、社内規定による資格手当が支給されたり転職において有利に働くことがある。なお、研削盤を扱う場合は、労働安全衛生法に基づき機械研削盤といし取替え・試運転業務特別教育を受ける必要がある。
 向いているのは、手先が器用でものづくりが好き、集中して根気よく作業に取り組めるいわゆる職人気質な人である。また、平面・立体の図形を容易に理解しイメージできる空間認識能力や、適切な作業段取りを組み上げる能力も必須である。

汎用金属工作機械工(旋盤工、ボール盤工等)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「金属工作機械作業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「52 製品製造・加工処理従事者(金属製品)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2023。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。