配電盤・制御盤等組立

技術・研究開発 職業分類:12_074-02 信頼度 ★★★★☆

別名:配電盤組立工、制御盤組立工、配電装置組立工、電気制御盤組立工、開閉制御機器組立工、制御機器製造工、制御装置組立工

主に機械器具・道具等を用いて、配電盤・制御盤・分電盤・監視制御装置等を組み立て、配線し、仕様・規格どおりになっているかの試験を行う。

平均年収
446万円
レンジ 316〜739万円
最高年収の目安
739万円
上位10% 641万円
5年後の予想年収
489万円推定
2031年
10年後の予想年収
535万円推定
460〜621万円
将来性
38/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
49%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 0.72倍

仕事内容

主に機械器具・道具等を用いて、配電盤・制御盤・分電盤・監視制御装置等(以下「配電盤等」という。)を組み立て、配線し、仕様・規格どおりになっているかの試験を行う。
 配電盤とは高電圧の電気を変圧して複数の回路に送るもの、制御盤とは電動設備や機械における電気の流れを把握し調節を行うためのもの、分電盤とは配電盤から送られた電気を建物や施設内の各場所に分けるもの、監視制御装置とは防災情報システムなど各種のデータを一つにまとめて監視・制御するものである。これらは、ビル、商業施設、工場などにおける空調、照明、エレベーターなどの電気設備を稼働させるために不可欠な電気機械の一種である。
 配電盤等の組立作業は、盤に取り付ける器具の位置等を示した図面や配線に関する接続図等に従って行われる。組立は手作業で行い一つの盤ができあがるまで基本的には一人で担当する。以下では、配電盤等組立の実際の仕事のながれ等について、ある配電盤メーカーの例を述べる。
 毎朝の組立部門におけるミーティングにおいて、当日の作業予定・目標及び指示事項が説明され、グループの全員に共有された後に、各自の作業が始まる。配電盤等の組立は、下記に述べるとおり、器具取付け、導体組立、配線、構造検査・電気試験の順に進められる。
 器具等の取付けについては、まず、盤の枠組である板金部品を組立図面どおりに取り付ける。次に、器具等の配置位置などが記載された図面を見ながら、スイッチ、ブレーカー、ヒューズ、保安装置などの器具を順に取り付けていく。板金部品に器具の大きさに合ったねじやボルトを入れて用途に合ったドライバー、ラチェット 等で締める。器具によって締め付ける強さが指定されている場合もあり、その際はトルクレンチ で締め付ける。さらに、大きい電流を流すための導体を取り付ける。作業後、取り付けた器具等が正しい位置にあるか、締め付けの強さが決められたとおりか等について、チェックシートに基づきまず作業者自身がチェックを行い、次に一定レベルの技能を持つ点検者が再チェック(ダブルチェック)を行う。万一不備があった場合には設置先の建物で盤が発火する可能性があるため、厳密なチェック体制が取られている。
 配線については、器具を取付け後、接続図を見ながら制御回路 、主回路 の配線を行う。配線を行う前に、作業が効率良く進められるように配線の順番を考えておく。また、電線の被覆をはがす端末処理や電線サイズに合った端子への圧着も事前に準備しておく。配線が終わったら束線材を使用して電線を結束するが、回路の種類によって固定の仕方も異なるため注意が必要である。配線作業終了後には、器具等の取付け時と同様に、チェックシートに基づくダブルチェックを行う。
 最後に、発注者が注文したとおりの寸法、高さ、色、器具の位置になっているか等の構造検査を行い、実際に完成した盤に電気を流し、発注者が注文したとおりの電気の流れになっているかの電気試験を行う。これらの作業については、器具等の取付け及び配線を行った作業者とは別の品質保証部門の試験員が担当する。これらの検査・試験の結果、必要があれば再度調整を行って完成させる。組立部門において盤面の貼付ラベルや盤の清掃等の出荷対応作業を行い、製品の納入前には、品質保証部門による出荷検査を行い合格判定後出荷する。
 組立を行うためには、まず作業ごとに決められている作業基準やマニュアルを学習して多くのことを覚える必要があり、慣れるまでは苦労する。一方で、組立後の検査・試験の結果、ミスが一つもなかったときには達成感がある。

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 ドライバー、ラチェット、トルクレンチ、スパナ、配線点検用具(ブザー等)、作業帽、保護めがね、安全靴

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、配電盤メーカーの工場である。職場は全国に広がっている。
 雇用形態は、勤務先により異なるが正社員が中心である。男女内訳や年齢構成は会社により異なる。
 賃金、労働時間等の労働条件は、勤務先の規定による。基本的に日勤・土日祝日休みであるが、納期が切迫している時期などに残業が多くなる場合もある。
 コロナ禍を契機として世界的な半導体や金属などの供給不足により器具類の納期が遅延しており、発注者への出荷時期も遅れるケースがあり懸念されている。一方、近年のIT化、DX 化の進展に伴い、配電盤等の製造においても、機材や製品の自動搬送、紙からタブレット等へのペーパーレス化などの「ものづくりDX」に力を入れている。配電盤等は、電気を適切にビル・工場等に届けて制御する役割を持ち、社会生活に不可欠な分野であり、引き続き需要が続くものと考えられる。

配電盤・制御盤等組立の年収

配電盤・制御盤等組立の平均年収は446万円(令和7年賃金構造基本統計調査「電気機械器具組立従事者」・全国)。中央値の目安は415万円、年収レンジは316〜739万円、上位10%は641万円です。

平均年収
446万円
中央値(目安)
415万円
最低年収の目安
316万円
未経験・20代前半
上位10%
641万円
最高年収の目安
739万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,161円
短時間労働者 1,238円
最低賃金との比
1.8倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代の配電盤・制御盤等組立の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

配電盤・制御盤等組立の時給2,161円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.8倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
339万円
30代
398万円
40代
448万円
50代
493万円

平均年収と平均年齢(44.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
337万円
1〜3年
373万円
3〜5年
410万円
5〜10年
457万円
10年以上
512万円

雇用形態別の年収推定

正社員 446万円パート・アルバイト 187万円フリーランス・自営 468万円契約社員・派遣社員 348万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年409万円———
2022年413万円———
2023年414万円—0.75倍22.6万円
2024年429万円—0.68倍23.3万円
2025年446万円—0.72倍23.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

配電盤・制御盤等組立の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在446万円 → 3年後 471万円 → 5年後 489万円 → 10年後 535万円(10年後の予想レンジ 460〜621万円)。年率の伸びは+1.8%と見ています。

446万円
現在
2026年
471万円
3年後
2029年
435〜513万円
489万円
5年後
2031年
440〜544万円
535万円
10年後
2036年
460〜621万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.24%求人賃金の勢い +0.27%AIの影響 +0.01%合計 +1.8%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

配電盤・制御盤等組立の将来性スコア

38/100
★★☆☆☆
低め・全職業で486位
AI耐性
51点
参入障壁
49点
年収水準
34点
求人需要
21点
賃金の勢い
22点
人手不足(平均年齢)
72点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

配電盤・制御盤等組立のAI代替リスク

49%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中290位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

配電盤・制御盤等組立の求人需要

有効求人倍率
0.72倍
全職業で430位
求人需要
低い
21/100
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
44.1歳
労働時間
160時間/月
5年後の求人数
+3.3%
推定
10年後の求人数
+5.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:電気・電子機器の組立工の年収・将来性

配電盤・制御盤等組立に当たるアメリカの職業「電気・電子機器の組立工」(米国の職業分類 51-2022)の年収の中央値は約0万円(—・1ドル157.25円で換算)。

日本:配電盤・制御盤等組立アメリカ:電気・電子機器の組立工
年収(日本=平均・米国=中央値)446万円—
上位10%641万円—
10年後の予想年収535万円—
将来性スコア3840
AI代替リスク49% 中程度48% 中程度
求人需要求人倍率 0.72倍雇用の増減予測 —
・BLS
就業者数——
時給(平均)2,161円
最低賃金の1.8倍
—
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

配電盤・制御盤等組立は国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、配電盤・制御盤等組立だけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

配電盤・制御盤等組立に必要なスキル・資格

必要スキル

設置と設定
3.7
故障等の原因特定
3.6
操作と制御
3.6
道具、機器、設備の選択
3.4
読解力
3.4
修理
3.3
クオリティチェック
3.1
他者との調整
3.1

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

設計
2.2
生産・加工
2.1
機械
2.1
事務処理
1.8
コンピュータと電子工学
1.8
工学
1.6
通信技術
1.5
数学
1.4

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

配電盤・制御盤等組立になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要ない。工業高校・工科高校や電気・機械専攻の専門学校の新規学卒がメインであり、中途採用は少なく組立の経験者がほとんどである。
 入職後の研修や配置、昇進は会社によって異なる。上述の配電メーカーでは、工場での安全教育や基礎的な技能の研修後、製造部門での短期研修を経てから適材適所に配置され、OJT で作業を習得する。また、昇進については、入職6年程度で作業リーダー、その後班長・作業長と組立の経験を積み、10年目を目安に課長等に昇進する。
 関連資格としては、厚生労働省の定める技能検定の「電気機器組立て(配電盤・制御盤組立て作業)技能士」があり、入職後に3~5年程度で2級、その後、実務経験を積んで1級を取得することが可能である。
 配電盤等組立の知識やスキルは入職後に習得することができる。工場においては図面通りの組立と規格、規定に合わせた製品を組み立て、納期を守ることが重要であるため、常にチームワークを大切にし、仕事のルールを守れること、忍耐強さが求められる。

配電盤・制御盤等組立のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「電気機械器具組立従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「54 機械組立従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2023。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。