はり師・きゅう師
別名:灸師、鍼灸師、鍼師
東洋医学や現代医学に基づき、患者の症状の改善のためにはりやきゅうでツボを刺激する。
仕事内容
はり・きゅう治療の背景である東洋医学では、「気」(生命エネルギー)が全身をめぐり生命を保っていて、「気」のめぐりが悪くなると病気になると考える。「気」のとどこおりや詰まりを調整する場所がツボ(経穴)であり、ここを刺激することで人間の自然治癒力を高める。副作用がほとんど見られない医療法といわれている。
はり治療に用いるはりは直径0.2㎜の髪の毛ほどの太さである。患者の症状に応じて、ツボを指で探し当てて、消毒したはりをトントンと叩くようにして瞬間的に皮膚を通過させる。患部だけでなく、その周辺の神経にも刺激を与える。また、皮膚に刺したはりを電極にして弱い電流を流すことによって、はりの効果を倍増させる方法も行われている。
きゅう治療の場合は、指で患部周辺を押してツボを探し、ツボに適量のもぐさをのせ線香の火をつけて燃やし、熱の刺激で治療する。また、皮膚の上ではなく台座の上にもぐさを置く方法もある。
実際にははり師ときゅう師の両方の免許を持って施術をしている人が多い。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
はり、きゅう
主なタスク
- 患者に症状を聞き、体の状態を観察・確認する。(実施率 1%)
- 人体の所定のツボを確認し、身体表面の部位を消毒する。(実施率 1%)
- 患者の体に触れ、患者の症状に応じて、ツボを指で探し当てる。(実施率 1%)
- 院内の清掃や衛生管理をする。(実施率 1%)
- 決められた方式に従ってステンレスなどのはりを刺し入れ、患部とその周辺の神経に刺激を与える。(実施率 1%)
- 治療後に鍼の本数を確認する。(実施率 1%)
- 治療中に患者と会話し、治療後には体の状態を確認する。(実施率 1%)
- 健康状態を改善するためのアドバイスを患者に伝える。(実施率 1%)
- 症状や施術内容をカルテに記入する。(実施率 1%)
- はりの刺し入れを何度か繰り返したり、刺さずに触れるなどの方法により施術する。(実施率 1%)
- 各種治療器など専用の機器を用いて治療をする。(実施率 1%)
- 治療後に会計をする。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
就業はり師は136,736人、就業きゅう師は134,730人(2024年末時点*)となっている。
スポーツ選手がはり治療を受けることもあり、サッカー、水泳、テニス、陸上競技など多くの分野で利用されている。
はり・きゅうには、治療効果だけでなく、肉体の疲労を取り除いて活性化させたり、精神的なリラクセーション効果も期待されている。東洋医学が見直されるとともに、はり・きゅうへの関心も高まっており、さまざまな症状への治療や、痛みを取り除いたり緩和する効果が研究されている。
*厚生労働省 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況
はり師・きゅう師の年収
はり師・きゅう師の平均年収は454万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」・全国)。中央値の目安は422万円、年収レンジは321〜754万円、上位10%は654万円です。
あなたの年収は、同じ年代のはり師・きゅう師の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
はり師・きゅう師の時給2,266円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(37.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 423万円 | — | — | — |
| 2022年 | 443万円 | — | — | — |
| 2023年 | 459万円 | — | 1.88倍 | 23.1万円 |
| 2024年 | 430万円 | — | 1.98倍 | 23.6万円 |
| 2025年 | 454万円 | — | 1.88倍 | 24.3万円 |
はり師・きゅう師の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在454万円 → 3年後 493万円 → 5年後 521万円 → 10年後 598万円(10年後の予想レンジ 514〜694万円)。年率の伸びは+2.8%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
はり師・きゅう師の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
はり師・きゅう師のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
はり師・きゅう師の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
はり師・きゅう師に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
はり師・きゅう師になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
はり師試験、きゅう師試験を受けるには、認定された専門学校か大学・短大ではり・きゅうの技能と知識を3年以上修学する必要がある。視力障害者の場合は、盲学校や視力障害センターなどで学ぶことが多い。なお、視覚障害者の場合には、中学校卒でも5年の教育を受ければ、国家試験の受験資格が得られる。
はり・きゅう治療院などに数年間勤務して経験を積んでから、独立開業するケースが多く見られる。
患者に直接接して治療することから、治療技術に加えて適切なコミュニケーションを通して相手の気持ちを和ませ、信頼関係を築くことが求められる。
はり師・きゅう師のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。