義肢装具士

医療 職業分類:04_027-99 信頼度 ★★★★☆

医師の指示の下に、身体の一部や機能を失った人が使う義肢や装具を製作するため、装着部位の採型・採寸、製作、身体への適合を行う。

平均年収
454万円
レンジ 321〜754万円
最高年収の目安
754万円
上位10% 654万円
5年後の予想年収
523万円推定
2031年
10年後の予想年収
601万円推定
517〜698万円
将来性
60/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
10%
非常に低い
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

医師の指示の下に、身体の一部や機能を失った人が使う義肢や装具を製作するため、装着部位の採型・採寸、製作、身体への適合を行う。
 事故や病気などで身体の一部を失った人が使う義手や義足などを「義肢」といい、まひや変形など身体の一部の機能が失われた人が使う医療具を「装具」という。医師の処方に基づいて、機能的で患部に負担をかけない義肢装具を製作するのが、義肢装具士の役割である。
 義肢を作る場合、まず切断端の骨の形状や体重がどこにかかるかを観察し、凹型モデルを型採りする。そのモデルにギプス泥を注入して凸型モデルを作り、修正を加える。凸型モデルをもとに、プラスチックでソケットを作り、荷重のかかり具合を考えて、最も合理的に体重を支えられるようにソケットと義肢の各部分を連結するアライメントを行う。次に本格的な製作に入り、半完成状態の義肢を実際に使用する人の身体に装着し、具合の悪いところを調整して仕上げる。
 装具を作る場合は、採寸して凹型モデルと凸型モデルを作り、製作に入る。最近では一部に既製品化されているパーツを利用することも多くなっている。
 患部に負担をかけない義肢装具は、障害のある人の活動範囲を広げ、その能力発揮を助けるなど、生活の質の向上に役立っている。
 義肢装具の製作には患者はもちろん、他の医療従事者とのコミュニケーションによって得られた情報と、医学知識、製作技術を合わせて、最適な義肢装具を製作する。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)

労働条件の特徴

職場は義肢装具製作施設に勤務する場合が多い。病院内に義肢装具製作部署が設けられているところもある。
 義肢装具製作施設で働いている人のうち「義肢装具士」の有資格者だけが、依頼者に接して採型・適合・調整まで行うことができる。資格がなく、製作のみに携わっている人もいる。
 納期に間に合わせるために、残業や休日出勤をする場合もある。
 障害者スポーツやレクリエーションのサポート、途上国への国際支援活動などを行う義肢装具士もいる。
 四肢切断の主たる原因は、かつては労働災害や交通事故による負傷など外傷によるものが大多数を占めていたが、現在では糖尿病などによる血管障害、悪性腫瘍が急速に増えている。高齢化社会を迎え、今後も義肢装具士が果たす役割は大きくなると見込まれる。

義肢装具士の年収

義肢装具士の平均年収は454万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」・全国)。中央値の目安は422万円、年収レンジは321〜754万円、上位10%は654万円です。

平均年収
454万円
中央値(目安)
422万円
最低年収の目安
321万円
未経験・20代前半
上位10%
654万円
最高年収の目安
754万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,266円
短時間労働者 1,568円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
24.3万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の義肢装具士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

義肢装具士の時給2,266円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
371万円
30代
436万円
40代
492万円
50代
541万円

平均年収と平均年齢(37.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
343万円
1〜3年
380万円
3〜5年
417万円
5〜10年
465万円
10年以上
521万円

雇用形態別の年収推定

正社員 454万円パート・アルバイト 191万円フリーランス・自営 477万円契約社員・派遣社員 354万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年423万円———
2022年443万円———
2023年459万円—1.88倍23.1万円
2024年430万円—1.98倍23.6万円
2025年454万円—1.88倍24.3万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

義肢装具士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在454万円 → 3年後 494万円 → 5年後 523万円 → 10年後 601万円(10年後の予想レンジ 517〜698万円)。年率の伸びは+2.9%と見ています。

454万円
現在
2026年
494万円
3年後
2029年
456〜538万円
523万円
5年後
2031年
471〜582万円
601万円
10年後
2036年
517〜698万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 +0.3%合計 +2.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

義肢装具士の将来性スコア

60/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で123位
AI耐性
90点
参入障壁
92点
年収水準
37点
求人需要
68点
賃金の勢い
37点
人手不足(平均年齢)
5点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

義肢装具士のAI代替リスク

10%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中27位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

義肢装具士の求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
61/100
求人賃金(月額)
24.3万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
37.6歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+14.5%
推定
10年後の求人数
+26.1%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:義肢装具士の年収・将来性

義肢装具士に当たるアメリカの職業「義肢装具士」(米国の職業分類 29-2091)の年収の中央値は約1,275万円($81,110・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収454万円の2.8倍です。

日本:義肢装具士アメリカ:義肢装具士
年収(日本=平均・米国=中央値)454万円1,275万円
$81,110
上位10%654万円1,884万円
$119,810
10年後の予想年収601万円1,799万円
$114,400
将来性スコア6074
AI代替リスク10% 非常に低い22% 低い
求人需要求人倍率 1.88倍雇用の増減予測 +12.9%
2025–35・BLS
就業者数—9,390人
時給(平均)2,266円
最低賃金の1.9倍
6,290円
$40.00
連邦最低賃金の5.5倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—修士号(大学院卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

義肢装具士は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、義肢装具士だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

義肢装具士に必要なスキル・資格

必要スキル

指導
4.5
傾聴力
4.5
他者の反応の理解
4.2
読解力
3.9
説明力
3.9
学習方法の選択・実践
3.9
道具、機器、設備の選択
3.9
修理
3.8

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

医学・歯学
3.8
セラピーとカウンセリング
2.9
顧客サービス・対人サービス
2.8
生産・加工
2.6
心理学
2.3
工学
2.3
事務処理
2.1
機械
2.1

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

義肢装具士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

義肢装具士になるには国家資格が必要である。高校卒業後、3年以上義肢装具士養成施設で学ぶ、又は、大学等で1年(高等専門学校では4年)以上学び、所定の科目を修めた上で、2年以上義肢装具士養成施設で学んで規定の単位を取得するほか、厚生労働省の定める技能検定である「義肢・装具製作技能士」の資格を取得し、義肢装具士養成施設で1年以上学ぶことで義肢装具士国家試験の受験資格を得ることができる。試験に合格すると義肢装具士の資格を得られる。
 経験と熟練が重要であることから、年齢にかかわらず働くことができる。技術を磨いていけば独立して開業することも可能である。
 依頼者の状況は様々であり、幅広い専門知識と高度な技術、医学だけでなく工学的知識が必要である。理学療法士や作業療法士などと協力することも多い。
 人体の形を再現する造形的なセンス、身体の一部として正しく機能させる工学的技術も必要となる。

義肢装具士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「15 その他の保健医療従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。