製本オペレーター

事務 職業分類:12_073-06 信頼度 ★★★★★

別名:製本設備オペレーター、はく押し設備オペレーター、折り作業員、製本仕上作業員、製本とじ作業員、丁合作業員、表紙製造作業員

印刷所で印刷された本文、表紙、カバー、扉、帯などの印刷物を組み合わせて、本や冊子として仕上げる。

平均年収
458万円
レンジ 323〜761万円
最高年収の目安
761万円
上位10% 660万円
5年後の予想年収
512万円推定
2031年
10年後の予想年収
573万円推定
493〜665万円
将来性
46/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
59%
中程度
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.67倍

仕事内容

印刷所で印刷された本文、表紙、カバー、扉、帯などの印刷物を組み合わせて、本や冊子として仕上げる。
 出版社の「製本指示書」とともに印刷所から搬入された本文の刷本(すりほん)を適正な大きさに断裁し、2頁~32頁を1単位とする折丁(おりちょう)に折り、折丁をページ順に組み合わせていく丁合(ちょうあい)をとった後、刷本の中心を針金で綴じる中綴じや背を糸で綴じる糸かがり、背を糊で固める無線綴・平綴じなどの方法で固めて、バラバラだった折丁を1冊分にまとめていく。
 綴じる工程で、扉になる紙や、表紙と本体とを結びつける「見返し紙」を一緒につけて、完成した「本」の形に仕上げる。本の体裁が整ったところで、綴じた背以外の天地と小口がきれいになるように仕上げ断裁(三方化粧裁ち)をして、背固め、表紙付けを行う。
 書籍の製本方法には、ハードカバーの上製本と、文庫本や新書などソフトカバーの並製本がある。
 上製本の場合は、折丁を糸かがりやアジロ綴じ、中ミシン綴じなどの方法で綴じて、本文を固めた後に背固めを行い、芯にボール紙を入れて布や紙でくるんだ厚表紙を別につくる。また、本によっては布製のしおりやカバーがついたり、箱に入ったものなどもあり、それらも製本工程の中でつけていく。
 これに対して並製本は、紙を二つに折り中心をホッチキスで留める中綴じ、接着剤で固める無線綴じやアジロ綴じが主流で、本文と表示をまとめて綴じたあと、背以外の三方をまとめて仕上げ断裁するので、上製本にくらべると、処理速度が速く、大量生産が可能である。
 出来上がった本に、書店が使う売上注文票や読者カードのハガキ、図書目録などをはさみ込み、決められた冊数ごとに梱包して納入する。また、雑誌と共に例えば化粧品サンプルやトートバックなどの付加価値商品を同梱している雑誌もあり、本と共に納入するケースもある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 製本機、コンピューター

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は印刷会社の製本部門や製本会社、製本の仕事の一部である糸綴じを専門に行う「かがり業者」、表紙の加工を専門に行う「表紙貼り業者」などがある。地域的には出版社の多い大都市に集中している。
 製本作業は出版・印刷の最終工程にあたるため納期が短くなることも多く、それに対応するため就業者に占めるアルバイトやパートタイマーの割合が高くなっている。女性のパートタイマーが多く、女性比率は高い。
 労働時間については、業務に繁閑があることから、年間を通じての変形労働時間制を採用したり、土曜・日曜日以外に休日をとる4週8休の週休二日制を採っている企業もある。賃金等は勤務先の規定により異なる。「製本技能士」の資格を取得すると、資格手当が支給される企業もある。
 紙媒体の需要が減退する中、印刷業界は市場規模が縮小傾向にあり、書籍や雑誌を主要得意先とする製本は「活字離れ」の直撃を受けて、とくに厳しい状況に置かれている。しかしながら、印刷業務の最終工程という立場を活かしてコーディネーター機能を強化するなど前向きの動きも出てきている。

製本オペレーターの年収

製本オペレーターの平均年収は458万円(令和7年賃金構造基本統計調査「印刷・製本従事者」・全国)。中央値の目安は426万円、年収レンジは323〜761万円、上位10%は660万円です。

平均年収
458万円
中央値(目安)
426万円
最低年収の目安
323万円
未経験・20代前半
上位10%
660万円
最高年収の目安
761万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,097円
短時間労働者 1,270円
最低賃金との比
1.8倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の製本オペレーターの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

製本オペレーターの時給2,097円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.8倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
345万円
30代
405万円
40代
457万円
50代
504万円

平均年収と平均年齢(44.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
345万円
1〜3年
383万円
3〜5年
420万円
5〜10年
469万円
10年以上
525万円

雇用形態別の年収推定

正社員 458万円パート・アルバイト 192万円フリーランス・自営 481万円契約社員・派遣社員 357万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年404万円———
2022年423万円———
2023年444万円—1.96倍20.9万円
2024年463万円—1.78倍21.7万円
2025年458万円—1.67倍22.4万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

製本オペレーターの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在458万円 → 3年後 490万円 → 5年後 512万円 → 10年後 573万円(10年後の予想レンジ 493〜665万円)。年率の伸びは+2.3%と見ています。

458万円
現在
2026年
490万円
3年後
2029年
452〜533万円
512万円
5年後
2031年
461〜570万円
573万円
10年後
2036年
493〜665万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.23%求人賃金の勢い +0.5%AIの影響 -0.27%合計 +2.3%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

製本オペレーターの将来性スコア

46/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で365位
AI耐性
41点
参入障壁
8点
年収水準
38点
求人需要
55点
賃金の勢い
55点
人手不足(平均年齢)
72点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

製本オペレーターのAI代替リスク

59%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中363位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

製本オペレーターの求人需要

有効求人倍率
1.67倍
全職業で230位
求人需要
ふつう
55/100
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
44.6歳
労働時間
167時間/月
5年後の求人数
+6.0%
推定
10年後の求人数
+10.8%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:製本・加工の作業員の年収・将来性

製本オペレーターに当たるアメリカの職業「製本・加工の作業員」(米国の職業分類 51-5113)の年収の中央値は約665万円($42,290・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収458万円の1.5倍です。

日本:製本オペレーターアメリカ:製本・加工の作業員
年収(日本=平均・米国=中央値)458万円665万円
$42,290
上位10%660万円930万円
$59,150
10年後の予想年収573万円833万円
$53,000
将来性スコア4626
AI代替リスク59% 中程度39% 低い
求人需要求人倍率 1.67倍雇用の増減予測 −17.5%
2025–35・BLS
就業者数—3.3万人
時給(平均)2,097円
最低賃金の1.8倍
3,302円
$21.00
連邦最低賃金の2.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

製本オペレーターは国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、製本オペレーターだけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

製本オペレーターに必要なスキル・資格

必要スキル

指導
3.2
操作と制御
2.9
クオリティチェック
2.9
傾聴力
2.8
読解力
2.6
他者との調整
2.6
説明力
2.4
故障等の原因特定
2.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生産・加工
2.4
機械
1.5
日本語の語彙・文法
1.1
輸送
1.0
事務処理
0.9
数学
0.9
顧客サービス・対人サービス
0.9
コンピュータと電子工学
0.9

仕事の中身(よく行う活動)

仕事を整理、計画する、優先順序を決めるスケジュールを作成する設備、構造物、材料を検査する機械、および機械製造のプロセスをコントロールするクオリティを判断する手と腕を使って物を取り扱い動かす機械装置の修理と保守を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

製本オペレーターになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般的に新卒採用では高校等からがほとんどとなっている。中途採用もある。
 入職後は、単純な作業や一つの機械操作から始め、順に工程の全体を習得していく。製本工程はもちろんのこと、前工程にあたる製版・印刷の基本的な知識も必要である。ベテランになると、全体の流れを見ながら製本工程全体に指示を与える。
 関連資格としては、厚生労働省が定める技能検定の「製本技能士」がある。資格を取得すると技術の証明として認められる。
 製本作業においては生産工程の自動化が進んでおり、機械やコンピューターに強い人材が求められるようになっている。印刷物や製品の運搬に立ち作業が多いので、一定の体力も必要である。共同作業になるので協調性、さらには前後の工程との連携をスムーズに行うためのコミュニケーション能力も求められる。

製本オペレーターのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「印刷・製本従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「53 製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。