弁護士

法律 職業分類:03_012-01 信頼度 ★★★★★

法律の専門知識を活かして民事事件、刑事事件を扱い、依頼者の利益を守り紛争を解決する活動、刑事事件の被告人等の弁護活動等を行う。

平均年収
981万円
レンジ 564〜1,920万円
最高年収の目安
1,920万円
上位10% 1,607万円
5年後の予想年収
1,027万円推定
2031年
10年後の予想年収
1,074万円推定
924〜1,247万円
将来性
45/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
73%
高い
求人需要
非常に低い
有効求人倍率 0.71倍

仕事内容

法律の専門知識を活かして民事事件、刑事事件を扱い、依頼者の利益を守り紛争を解決する活動、刑事事件の被告人等の弁護活動等を行う。
 民事事件は、金銭の貸借、不動産の賃貸借、売買、交通事故、欠陥住宅や医療過誤などの普段の生活の中で起こる争いごとのほか、離婚や相続などの家事事件、商事事件、労働事件、行政事件などを含む。弁護士は、これらの事件について、依頼者の立場にたって「法的に守られるべき利益は何か」を模索し、依頼者の正当な利益を実現して紛争を解決するために活動する。具体的には、法律相談、和解・示談交渉、訴訟活動や行政庁に対する不服申立てといった法律事務などを行っている。
 刑事事件は、罪を犯した疑いのある人(裁判所に起訴される前は被疑者、起訴された後は被告人という)の捜査や裁判に関する事件をいう。弁護士は、刑事事件において、弁護人として被疑者や被告人の弁護活動を行っている。
 多くの人が被疑者や被告人が犯罪を行ったと思っている状況でも、本当にその人が犯罪を行ったとは限らないため、無罪の可能性を追求し、えん罪を防止する弁護士の役割が必要となる。行き過ぎた刑罰が科されたり、違法な手続が見逃されたりしないようにするためにも、弁護士は、被疑者や被告人の立場から意見を述べ、証拠を提出する役割を担っている。
 また、社会の国際化に伴い、国内外における人権問題や、海外との契約や紛争など諸外国に跨がる法律問題も増えており、国際的な人権擁護活動、企業の海外展開支援、国際的取引の交渉などの国際業務も、弁護士の重要な役割の一つとなっている。
 弁護士法では、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」と規定している。弁護士は、法廷活動、紛争予防活動、人権擁護活動、立法や制度の運用改善に関与する活動、企業や地方公共団体などの組織内での活動など、社会生活のあらゆる分野で活動している。このような弁護士の活動の一つ一つが、人権擁護と社会正義の実現につながっている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

弁護士の多くは法律事務所に所属し、民事事件や刑事事件に取り組んでいるが、企業や、国や地方公共団体、国際機関等で働く弁護士、国会議員や地方議会議員を務める弁護士も増えている。さまざまな組織の中で働く弁護?が増加しているが、この場合、待遇は所属する組織の規定等による。また自ら事務所を立ち上げ独立する弁護士もいる。
 弁護士の仕事は、例えば1つの事件のために法廷に出るためだけでも、事前に十分な準備が必要であり、書類の作成にも時間を要する。また、依頼者や被疑者などと面談する場合、休日や夜遅くに出向くこともある。一方で、勤務時間や休日は自分で設定することができ、定年もないので、自分自身で柔軟に仕事の内容と量をコントロールすることができるという弁護士も多い。
 弁護士全体に占める女性割合は漸増しており、2024年に20%を超えた(2024年3月時点*)。
 専門職として法律の知識を活かしながら、様々な働き方や職場を選択でき、活躍できる領域を広げられることも、弁護士という職業の特色である。

*日本弁護士連合会、弁護士白書 2024年版

弁護士の年収

弁護士の平均年収は981万円(令和7年賃金構造基本統計調査「法務従事者」・全国)。中央値の目安は912万円、年収レンジは564〜1,920万円、上位10%は1,607万円です。

平均年収
981万円
中央値(目安)
912万円
最低年収の目安
564万円
未経験・20代前半
上位10%
1,607万円
最高年収の目安
1,920万円
トップ層
時給(一般労働者)
5,016円
短時間労働者 3,897円
最低賃金との比
4.3倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
31.6万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代の弁護士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

弁護士の時給5,016円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の4.3倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
630万円
30代
798万円
40代
952万円
50代
1,095万円

平均年収と平均年齢(46.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
689万円
1〜3年
786万円
3〜5年
884万円
5〜10年
1,010万円
10年以上
1,157万円

雇用形態別の年収推定

正社員 981万円パート・アルバイト 412万円フリーランス・自営 1,030万円契約社員・派遣社員 765万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年945万円———
2022年971万円———
2023年1,122万円—0.96倍30.4万円
2024年765万円—0.85倍31万円
2025年981万円—0.71倍31.6万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

弁護士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在981万円 → 3年後 1,008万円 → 5年後 1,027万円 → 10年後 1,074万円(10年後の予想レンジ 924〜1,247万円)。年率の伸びは+0.9%と見ています。

981万円
現在
2026年
1,008万円
3年後
2029年
931〜1,097万円
1,027万円
5年後
2031年
925〜1,144万円
1,074万円
10年後
2036年
924〜1,247万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.24%求人賃金の勢い +0.05%AIの影響 -0.69%合計 +0.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

弁護士の将来性スコア

45/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で388位
AI耐性
27点
参入障壁
96点
年収水準
96点
求人需要
19点
賃金の勢い
8点
人手不足(平均年齢)
85点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

弁護士のAI代替リスク

73%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中448位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

弁護士の求人需要

有効求人倍率
0.71倍
全職業で439位
求人需要
非常に低い
16/100
求人賃金(月額)
31.6万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
46.5歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
-1.1%
推定
10年後の求人数
-2.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:弁護士の年収・将来性

弁護士に当たるアメリカの職業「弁護士」(米国の職業分類 23-1011)の年収の中央値は約2,511万円($159,670・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収981万円の2.6倍です。

日本:弁護士アメリカ:弁護士
年収(日本=平均・米国=中央値)981万円2,511万円
$159,670
上位10%1,607万円5,529万円
$351,600
10年後の予想年収1,074万円3,222万円
$204,900
将来性スコア4555
AI代替リスク73% 高い67% 高い
求人需要求人倍率 0.71倍雇用の増減予測 +4.7%
2025–35・BLS
就業者数—75.5万人
時給(平均)5,016円
最低賃金の4.3倍
13,995円
$89.00
連邦最低賃金の12.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—博士号・専門職学位(医師・弁護士など)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

弁護士は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、弁護士だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

弁護士に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.9
読解力
5.7
文章力
5.7
説明力
5.6
交渉
5.6
説得
5.5
論理と推論(批判的思考)
5.2
他者との調整
5.0

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

法律学、政治学
4.7
事務処理
3.5
顧客サービス・対人サービス
3.3
日本語の語彙・文法
3.2
ビジネスと経営
2.4
人事労務管理
2.3
経済学・会計学
2.1
販売・マーケティング
1.9

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用する対立を解消させる、他者と交渉する仕事に関連する知識を更新し、活用する意思決定と問題解決を行う情報の意味を他者に説明する情報を取得する情報の整理と検知を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

弁護士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

法科大学院に入学し、3年若しくは2年間勉強し、司法試験に合格、司法修習生として研修を受けた上で、日弁連の弁護士名簿に登録されると弁護士となることができる。なお、法科大学院に通えない人も、予備試験に合格できれば司法試験を受験することが可能である。司法修習では、全国各地の裁判所、検察庁、法律事務所で実務を学ぶ。
 弁護士は、全国に52会ある弁護士会及び日本弁護士連合会の登録に関する審査を経て、弁護士名簿に登録されることによって弁護士としてスタートを切ることになる。新人弁護士は法律事務所に勤め、先輩の仕事を手伝いながら勉強していくことが多い。
 法科大学院は、新しい法曹養成制度の中核とされており、多様な経験や能力を持った法曹を生み出すなど一定の成果を上げている一方、法科大学院志願者の減少、法科大学院ごとの教育格差等、さまざまな課題があるとも指摘されている。

弁護士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「法務従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「17 法務従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。