大学・短期大学教員
別名:大学教授、大学准教授、大学講師、大学助教、短期大学教授、短期大学准教授、短期大学講師
大学・短期大学で、各自の専門分野について学生を教育し、また、基礎研究や先端研究に取り組む。
仕事内容
大学は4年課程で文学、法学、経済学、商学、理学、工学、農学、国際、情報などの学部・学科がある。この他に6年課程の医学、歯学、薬学、獣医学の学部がある。短期大学は一般的に2年課程で、教育、家政、外国語などの教育を行う。
大学教員は、職位によって教授、准教授、講師、助教等に分かれている。「学問の最高学府」の教員として、学術文化の水準を向上させ、継承していくことが求められる。教授・准教授・講師として、講義、演習、実習といった形で授業を行い、学生の卒業論文や卒業制作の指導にあたるとともに、卒論発表会なども指導する。短期大学では、研究よりも学生の教育に重点が置かれていることが多い。
また、学内では教授会、入試委員会、カリキュラム委員会、就職委員会などの仕事に携わる。学外では学識経験者として講演を行ったり、国や都道府県の各種の審議会等で委員を務めたりすることもある。
研究の成果を学会で発表したり論文を学術誌に投稿し学問の発展に寄与すること、社会問題に対して専門的な立場から意見を述べ、自らの知識を社会に還元すること等も大学教員に期待される社会的役割である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン、事務処理ソフト、プレゼン資料作成ソフト
労働条件の特徴
男女比については大学で女性が28.2%、短期大学の場合は53.8%となっている(2025年時点*)。
大学教員は自らの専門分野の研究を行うため、授業の担当時間数は初等・中等教育の教員よりも少ない。
授業や学生指導、大学運営業務等が無い時間は基本的に自分の裁量で働くことができる。ただし、大学によって入試やオープンキャンパスなどの季節に応じた業務が生じることもある。
常勤の教員(任期つき教員を含む)の場合は学内に自身の研究スペースを与えられる。給与等は勤務先の大学等の規定による。任期なし教員の場合は、教授職への段階的な昇格の機会もある。
なお、ここで言う大学教員には含まれないが、授業のみを担当する非常勤講師もいる。
今後は少子化の影響を受けて大学の統廃合が進み、長期的には大学教員の数も緩やかに減少してゆくことが予想される。
*文部科学省、学校基本調査(令和7年)
大学・短期大学教員の年収
大学・短期大学教員の平均年収は1,083万円(令和7年賃金構造基本統計調査「大学教授(高専含む)」・全国)。中央値の目安は1,007万円、年収レンジは595〜2,180万円、上位10%は1,814万円です。
あなたの年収は、同じ年代の大学・短期大学教員の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
大学・短期大学教員の時給5,569円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の4.7倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(57.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 1,072万円 | — | — | — |
| 2022年 | 1,066万円 | — | — | — |
| 2023年 | 1,075万円 | — | 1.35倍 | 23.5万円 |
| 2024年 | 1,093万円 | — | 1.37倍 | 24万円 |
| 2025年 | 1,083万円 | — | 1.38倍 | 24.5万円 |
大学・短期大学教員の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在1,083万円 → 3年後 1,162万円 → 5年後 1,218万円 → 10年後 1,369万円(10年後の予想レンジ 1,178〜1,590万円)。年率の伸びは+2.4%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
大学・短期大学教員の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
大学・短期大学教員のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
大学・短期大学教員の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:大学教員(その他)の年収・将来性
大学・短期大学教員に当たるアメリカの職業「大学教員(その他)」(米国の職業分類 25-1199)の年収の中央値は約1,221万円($77,640・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収1,083万円の1.1倍です。
| 日本:大学・短期大学教員 | アメリカ:大学教員(その他) | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 1,083万円 | 1,221万円 $77,640 |
| 上位10% | 1,814万円 | 2,527万円 $160,700 |
| 10年後の予想年収 | 1,369万円 | 1,654万円 $105,200 |
| 将来性スコア | 62 | 57 |
| AI代替リスク | 25% 低い | 25% 低い |
| 求人需要 | 求人倍率 1.38倍 | 雇用の増減予測 +2.0% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 15.0万人 |
| 時給(平均) | 5,569円 最低賃金の4.7倍 | — |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 博士号・専門職学位(医師・弁護士など) |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:専門職の平均月収を国別に比べる
大学・短期大学教員は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。
「専門職」全体の平均で、大学・短期大学教員だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →
大学・短期大学教員に必要なスキル・資格
必要資格
関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。
大学・短期大学教員になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
公募の要件は多様だが、任期が定められておらず定年まで働ける教員(任期なし教員)のほうが、3~5年程度の任期が定められている教員(任期つき教員)よりも求められる実績等は高くなる。
ただし、大学によっては学内の大学院生を助手や助教として優先的に採用したり、官公庁や企業において高い専門性を有する人物や、作家、芸術家、スポーツ選手等を任期つき教員として採用するなど、公募以外の入職経路もある。
近年では大学院生が博士後期課程修了後に直ちに任期なし教員に採用されるケースは少なく、国内外の大学等の公募情報を集めつつ、ポスドク、任期つき教員等の職を経て研究業績を積み、任期なし教員を目指すことが多い。一度任期なし教員に採用された後は、(常勤)講師、准教授、教授へと採用時の職位から順に昇格し、定年まで勤めるケースが一般的である。
学問に対する熱意だけでなく、学生への指導力、学内運営業務への貢献等も求められる。
大学・短期大学教員のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。