運用・管理(IT)

事務 職業分類:02_010-04 信頼度 ★★★★★

別名:サーバー管理者、システム管理者、運用監視オペレーター、システム運用オペレーター、システム運用管理者、システム保守員、ネットワーク管理者

サーバー等情報システムがトラブルや不具合で停止することなく安定して稼働するよう運用・管理する。

平均年収
610万円
レンジ 407〜1,066万円
最高年収の目安
1,066万円
上位10% 914万円
5年後の予想年収
650万円推定
2031年
10年後の予想年収
693万円推定
596〜804万円
将来性
43/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
85%
非常に高い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.45倍

仕事内容

サーバー等情報システムがトラブルや不具合で停止することなく安定して稼働するよう運用・管理する。
 運用・管理には定常業務と非定常業務がある。定常業務ではサーバーのリソース監視を行ったり、トラブル・不具合、外部からの攻撃、異常なアクセスなどがないかログファイルをチェックするなど、稼働状況を監視する。また定期的にデータやシステムのバックアップを行う。
 非定常業務ではハードウエアの故障やソフトウェアの異常など、障害が起こったときに保守担当に連絡し、運用・管理担当においても早期に復旧するよう作業を行う。
 週次、月次など定例ミーティングもあり、ここでは運用状況を検討したり運用手順の見直し、情報共有等を行う。ユーザーやヘルプデスクからの問合せに対応することもある。運用手順書などのドキュメントを更新したり、一日の最後に日報等を作成する作業もある。このほか、WebカメラやノートPC等の貸出し管理のデータベース作成、ユーザーへの情報発信、LANケーブルの接続等のサポート作業を行うこともある。
 情報システムは24時間365日稼働しているが、顧客のニーズ等によって人間が24時間監視している場合と、異常を検知できる仕組みを取り入れ、無人運転している場合がある。

<就業希望者へのメッセージ>
 IT業界に漠然とした興味があるものの具体的にどうしたらよいか迷っている人にとって、「運用・管理(IT)」は、IT業界で働くための基礎になる知識・経験を得るための入り口にもなる仕事です。(就業者 20代)

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 サーバー、クラウド、表計算ソフト(Excel、GoogleGoogleスプレッドシート等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

今日、情報システムは様々なところで稼働している。県庁所在地など都市部もあれば郊外にある場合もある。情報システムが置かれている場所で勤務する場合もあるが、顧客の情報システムを自社からリモートで監視、管理する場合もある。
 就業形態は、正社員である場合が多いが、契約社員等が限定された業務を行っている場合もある。派遣形態で働く者もいる。
 賃金形態は、正社員の場合は月給制であり、収入は比較的安定している。
 人間が24時間監視する場合は交代制での勤務となる。残業時間については勤務先によるが、人事異動の多い時期、また新サービス運用開始の時期などに長くなる傾向がある。休日は土日とは限らないが週休2日制となっている場合が多い。
 運用・管理を取り巻く最近の変化として、大規模なデータセンターやクラウドへの集約化が進んでいる。また、ビッグデータ、IoT、RPA(Robotic Process Automation)、AI(人工知能)が広がる中、これらに関係する情報システムの運用・管理の仕事が増えている。情報システムの集約化、運用・管理の無人化が進む一方で、セキュリティ等の面から自社内に情報システムを持つ企業は一定数あり、また新たな情報システムの導入も多く、運用・管理の仕事は一定の需要がある。

運用・管理(IT)の年収

運用・管理(IT)の平均年収は610万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の情報処理・通信技術者」・全国)。中央値の目安は567万円、年収レンジは407〜1,066万円、上位10%は914万円です。

平均年収
610万円
中央値(目安)
567万円
最低年収の目安
407万円
未経験・20代前半
上位10%
914万円
最高年収の目安
1,066万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,954円
短時間労働者 2,077円
最低賃金との比
2.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代の運用・管理(IT)の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

運用・管理(IT)の時給2,954円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
455万円
30代
547万円
40代
627万円
50代
700万円

平均年収と平均年齢(42.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
451万円
1〜3年
504万円
3〜5年
557万円
5〜10年
626万円
10年以上
705万円

雇用形態別の年収推定

正社員 610万円パート・アルバイト 256万円フリーランス・自営 640万円契約社員・派遣社員 476万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年559万円———
2022年535万円———
2023年558万円—1.53倍33万円
2024年629万円—1.53倍33.7万円
2025年610万円—1.45倍34.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

運用・管理(IT)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在610万円 → 3年後 634万円 → 5年後 650万円 → 10年後 693万円(10年後の予想レンジ 596〜804万円)。年率の伸びは+1.3%と見ています。

610万円
現在
2026年
634万円
3年後
2029年
585〜689万円
650万円
5年後
2031年
586〜724万円
693万円
10年後
2036年
596〜804万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.12%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -1.05%合計 +1.3%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

運用・管理(IT)の将来性スコア

43/100
★★☆☆☆
低め・全職業で417位
AI耐性
15点
参入障壁
68点
年収水準
77点
求人需要
47点
賃金の勢い
39点
人手不足(平均年齢)
37点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

運用・管理(IT)のAI代替リスク

85%
非常に高い
AIに奪われにくい順で全職業中528位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

運用・管理(IT)の求人需要

有効求人倍率
1.45倍
全職業で280位
求人需要
ふつう
45/100
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.2歳
労働時間
160時間/月
5年後の求人数
+0.8%
推定
10年後の求人数
+1.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:ネットワーク・システム管理者の年収・将来性

運用・管理(IT)に当たるアメリカの職業「ネットワーク・システム管理者」(米国の職業分類 15-1244)の年収の中央値は約1,559万円($99,130・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収610万円の2.6倍です。

日本:運用・管理(IT)アメリカ:ネットワーク・システム管理者
年収(日本=平均・米国=中央値)610万円1,559万円
$99,130
上位10%914万円2,438万円
$155,050
10年後の予想年収693万円1,849万円
$117,600
将来性スコア4331
AI代替リスク85% 非常に高い79% 高い
求人需要求人倍率 1.45倍雇用の増減予測 −4.1%
2025–35・BLS
就業者数—31.4万人
時給(平均)2,954円
最低賃金の2.5倍
7,705円
$49.00
連邦最低賃金の6.8倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

運用・管理(IT)は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、運用・管理(IT)だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

運用・管理(IT)に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
4.2
読解力
4.2
説明力
3.9
指導
3.9
文章力
3.8
設置と設定
3.8
論理と推論(批判的思考)
3.8
故障等の原因特定
3.7

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

コンピュータと電子工学
2.7
事務処理
2.2
通信技術
2.1
顧客サービス・対人サービス
1.6
コミュニケーションとメディア
1.6
日本語の語彙・文法
1.5
ビジネスと経営
1.4
設計
1.4

仕事の中身(よく行う活動)

コンピュータを用いて作業を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る組織外の人々とコミュニケーションを取る継続的に状況を把握する仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報の整理と検知を行う意思決定と問題解決を行う人間関係を構築し、維持する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

運用・管理(IT)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、高卒で入職するケースは少なく、コンピューター系の専門学校、大学卒等が多い。「基本情報技術者」、「応用情報技術者」、「ITパスポート」の資格を持っていると就職に有利である。中途採用では経験者が求められることが多い。
 サーバーやネットワークに関する幅広い知識が必要であり、入職後に経験を積みながら取ると良い資格として、独立行政法人情報処理推進機構(lPA)の「基本情報技術者」、「応用情報技術者」、「ITサービスマネージャ」がある。その他、「ITILファンデーション」(運用・管理に関する知識を証明する世界共通の資格)、LPIC(Linux技術者認定資格)やCCNA(Cisco Certified Network Associate、ネットワークエンジニアの技能認試験)などもある。
 入職後には、主に現場でのOJTを通じて情報システムのバックアップ、情報システムの稼働やログファイルの監視、障害時の復旧など一通りの業務を学ぶ。業務内容や会社の規模によって、チームで分担して運用・管理を行う場合と、1人で運用・管理を任される場合がある。
 その後のキャリアに関しては、現場経験を積み現場のリーダーとなり、さらに地方を統括するリーダーや本社の管理職になっていくケースと、上記資格を取得するなどし、ネットワークやサーバー構築等の運用・管理のスペシャリストとして活躍するケースがある。また、社内の人事異動によりプログラマー等に異動するケースもある。
 この仕事から転出する場合、企業規模の異なる同業他社に転職する者や、他の業界のIT部門へ転職する者、プログラマー等のIT関連の別の職業へ転職する者等がいる。
 仕事をする上ではチームワークや職場の上司・同僚、顧客とのコミュニケーションが不可欠であり、状況の共有や問題解決のために、的確に説明できることが必要である。運用手順書等を更新できることも求められる。また、障害時に迅速に問題解決できることも必要である。

運用・管理(IT)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の情報処理・通信技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「10 情報処理・通信技術者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。