アニメーター

IT・エンジニア 職業分類:12_080-03 信頼度 ★★★☆☆

別名:デジタルペインター、動画作画家

アニメーション制作という共同作業の中で、絵を描き、映像に動きを与える。

平均年収
498万円
レンジ 346〜839万円
最高年収の目安
839万円
上位10% 725万円
5年後の予想年収
545万円推定
2031年
10年後の予想年収
596万円推定
513〜692万円
将来性
39/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
58%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 0.86倍

仕事内容

アニメーション制作という共同作業の中で、絵を描き、映像に動きを与える。アニメーションには平面上のイラストに動きをつくる2Dアニメーションと、コンピュータグラフィックスを用いて立体的なキャラクターや物体を作成して動きを与える3Dアニメーションの2つがあるが、ここでは2Dアニメーションに携わるアニメーターをとりあげる。
 アニメーションは「プリプロダクション」といわれる企画、シナリオ、絵コンテの制作から、それらを元に背景画、原画、動画を作成し、彩色、撮影等を行う「プロダクション」、これに編集や音声を入れる「ポストプロダクション」の順で3つの工程から、一つの作品が完成する。
 この制作工程の中で、アニメーターは主に「プロダクション」にあたるシナリオのイメージをビジュアル化する重要な部分を受け持つ。実写映画の役者が自分で演じるのに対し、絵を描くことで表現するのがアニメーターで、作画監督、キャラクターデザイナー、原画マン、動画検査担当、動画マン等の総称となる。
 アニメーターの大まかな仕事の流れは、はじめに企画書を元にキャラクターデザイナーがキャラクターを作成し、絵コンテから原画マンが画面構成(レイアウト)をする。絵コンテ、キャラクター設定を基に原画マンが原画を作成し、動画マンは原画と原画との間に一連の動きのある絵を描いていく。動画マンが作成した動画を作画のミスがないか、必要な素材が揃っているか等、作画素材の検査を動画検査担当が確認をする。アニメーション制作の作画工程を統括する重要なポジョションである作画監督が、多人数によって描かれた絵を統一感のあるものにし、一つの作品にまとめる。他にも作品のキャラクターグッズやポスター等、制作会社や出版社等の著作権を有する版権元が、制作・監修を行った上で公開される版権イラストの制作もある。
 アニメーションの制作現場では、紙の作画からデジタルの作画に移行し、デジタルツールやPCスキルは必須となっている。しかし、アニメーターのスキルの基礎となる線画の画力も求められるため、手描きによる作画の技術習得も不可欠である。

<就業希望者へのメッセージ>
 アニメが好きな人なら、子供の頃に感動し、大人になった今でも繰り返し観ている作品があると思います。娯楽の枠だけにとどまらない、人の一生の記憶に残るものづくりができる仕事にやりがいを感じています。(動画監督)

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 デジタルペイントツールソフトウエア(CLIP STUDIO PAINT)、2Dアニメーション制作ソフトウエア(TVPaint Animation)、パソコン、ペンタブレット、液晶タブレット、iPad

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

主な就職先はアニメーション制作会社であるが、近年ゲームソフト制作会社やインターネットのコンテンツ制作会社へと職場が広がっている。勤務地は、アニメーション制作会社の多くが東京をはじめとする都市部に集中しているが、首都圏外に本拠地を置く制作会社も増える傾向にある。また日本のアニメーションに対する世界的な注目度の上昇により、相当数の作品制作が同時期に進行することから、海外への制作発注が増えている。
 就業形態は、アニメーション制作会社が業務委託としてフリーランスのアニメーターに依頼するケースが多い。その場合は、委託元にデスクを置くか自宅などで個別に作画する。アニメーション制作会社に正社員として入職し、経験を積んだアニメーターがフリーランスとして独立するケースもよくある。
 正社員の場合の賃金、労働時間、労働条件は勤務先の規定により異なる。フリーランスは、動画や原画の単価で支払われる出来高払の賃金形態が主流である。そのため能力による収入の差は大きい。フリーランス法(特定受託事業者に関する取引の適正化等に関する法律)の施行等により、フリーランスとして働くアニメーターの就業環境は整備されてきている。
 配信メディアの拡大により、世界中に展開されている日本のアニメーションの制作本数が増加し、アニメーターは不足している。そうした中、業界として、スキルを評価する検定試験を立ち上げたり、制作会社が新卒を積極的に採用する等の動きが見られる。また、海外勢によるアニメーションが市場を広げる状況から、日本人スタッフによる国産アニメを目指す動きもあり、アニメーターの需要は今後も拡大が見込まれる。

アニメーターの年収

アニメーターの平均年収は498万円(令和7年賃金構造基本統計調査「画工,塗装・看板制作従事者」・全国)。中央値の目安は463万円、年収レンジは346〜839万円、上位10%は725万円です。

平均年収
498万円
中央値(目安)
463万円
最低年収の目安
346万円
未経験・20代前半
上位10%
725万円
最高年収の目安
839万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,317円
短時間労働者 1,530円
最低賃金との比
2.0倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
27.1万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代のアニメーターの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

アニメーターの時給2,317円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.0倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
384万円
30代
454万円
40代
514万円
50代
568万円

平均年収と平均年齢(41.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
373万円
1〜3年
415万円
3〜5年
456万円
5〜10年
510万円
10年以上
572万円

雇用形態別の年収推定

正社員 498万円パート・アルバイト 209万円フリーランス・自営 523万円契約社員・派遣社員 388万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年463万円———
2022年462万円———
2023年462万円—0.92倍25.7万円
2024年442万円—0.89倍26.3万円
2025年498万円—0.86倍27.1万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

アニメーターの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在498万円 → 3年後 525万円 → 5年後 545万円 → 10年後 596万円(10年後の予想レンジ 513〜692万円)。年率の伸びは+1.8%と見ています。

498万円
現在
2026年
525万円
3年後
2029年
485〜572万円
545万円
5年後
2031年
491〜607万円
596万円
10年後
2036年
513〜692万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.17%求人賃金の勢い +0.43%AIの影響 -0.24%合計 +1.8%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

アニメーターの将来性スコア

39/100
★★☆☆☆
低め・全職業で476位
AI耐性
42点
年収水準
46点
求人需要
33点
賃金の勢い
47点
人手不足(平均年齢)
24点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

アニメーターのAI代替リスク

58%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中356位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

アニメーターの求人需要

有効求人倍率
0.86倍
全職業で365位
求人需要
低い
36/100
求人賃金(月額)
27.1万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.6歳
労働時間
165時間/月
5年後の求人数
+2.8%
推定
10年後の求人数
+5.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:アニメーター・VFXアーティストの年収・将来性

アニメーターに当たるアメリカの職業「アニメーター・VFXアーティスト」(米国の職業分類 27-1014)の年収の中央値は約1,604万円($102,030・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収498万円の3.2倍です。

日本:アニメーターアメリカ:アニメーター・VFXアーティスト
年収(日本=平均・米国=中央値)498万円1,604万円
$102,030
上位10%725万円2,785万円
$177,110
10年後の予想年収596万円2,057万円
$130,800
将来性スコア3955
AI代替リスク58% 中程度59% 中程度
求人需要求人倍率 0.86倍雇用の増減予測 −0.3%
2025–35・BLS
就業者数—2.0万人
時給(平均)2,317円
最低賃金の2.0倍
8,492円
$54.00
連邦最低賃金の7.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

アニメーターは国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、アニメーターだけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

アニメーターに必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
4.6
傾聴力
4.5
説明力
4.0
文章力
3.9
要件分析(仕様作成)
3.8
他者との調整
3.8
他者の反応の理解
3.6
新しい情報の応用力
3.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

仕事の中身(よく行う活動)

創造的に考える仕事を整理、計画する、優先順序を決めるスケジュールを作成するクオリティを判断する仕事に関連する知識を更新し、活用するコンピュータを用いて作業を行う目標と戦略を策定する情報を取得する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

アニメーターになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。アニメーターを養成する専門学校等を卒業後、アニメーション制作会社(スタジオ)に正社員として就職、もしくは、アニメーション制作会社と業務委託契約を結びフリーランスとして働くのが一般的である。
 長らくフリーランスの割合が多い業界とされてきたが、近年では制作会社がアニメーターの育成に力を入れ、正社員の数が増えている。即戦力となる経験者を中途採用するケースも多く、アニメーション制作会社からSNSを通して仕事の依頼が来ることもある。
 就職活動の際に必要となるのは、ポートフォリオといわれる自身の作品集であり、これをアニメーション制作会社に送って審査を受けることがほとんどである。ポートフォリオでは時間をかけて完璧に描いた一つの作品よりも、短時間で描き上げたラフスケッチや、動きのあるイラスト、画面に奥行きや立体感を表現するパースの技法を使ったイラストなどをできるだけ多く提示できるとよい。
 アニメーターのキャリア形成は、新人は原画に動きをつける動画マンからスタートするケースが多い。動画枚数を仕上げる描画スピードや基礎画力などのスキルを磨き、作画工程の最終確認を担う動画検査担当へ進むか、原画マンになる。作品の要となる原画カットを制作する原画マンは、作品の雰囲気やタッチを決める重要な役割を持つ。こうして動画と原画のスペシャリストとして技術を十分磨いた者の中から、作画工程全体を統括する責任者である作画監督になる。また、原画マンからキャラクターデザイナーになる人もいる。キャラクターデザイナーはプロデューサーや監督がイメージする作品の世界観を表現するだけでなく、作品のグッズやポスター、テレビや雑誌などのメディアに載せる版権イラストを手がけることができる。作画監督とキャラクターデザイナーは、作品の看板となる人物であり、多くのアニメーターが目標とする。
 入職後は、実写の映画を多く観ることが大切といわれている。立体的でリアルな実写の映像を2Dのアニメーションにいかに落とし込むかを考え、新しい表現を生み出すための研鑽となる。
 アニメーターの適性は、アニメーションが好きなことは当然であるが、人や自然を深く観察し、それを表現できる作画力、さらには創造力、作品の構成力、デッサン力などが求められる。さらには、長時間の繰り返し作業が連続するため、粘り強い性格と一定の体力も必要となるが、作品を観る人に感動を与え、時にはその人の生きる支えや生涯の思い出になる“ものづくり”ができる職業として、大きなやりがいが感じられる。

アニメーターのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「画工,塗装・看板制作従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「59 生産関連・生産類似作業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。