施設管理者(介護施設)

介護 職業分類:08_049-01 信頼度 ★★★★★

別名:特別養護老人ホーム施設長、養護老人ホーム施設長、短期入所生活介護事業所管理者、認知症高齢者グループホーム管理者、老人デイサービスセンター管理者

責任者として、介護施設の管理・運営を担う。

平均年収
442万円
レンジ 313〜730万円
最高年収の目安
730万円
上位10% 634万円
5年後の予想年収
521万円推定
2031年
10年後の予想年収
616万円推定
530〜715万円
将来性
68/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
25%
低い
求人需要
非常に高い
有効求人倍率 2.65倍

仕事内容

介護施設の管理・運営を担う責任者である。
 複数の施設を運営する大規模な法人の場合はそのうちの1施設を担当するのが一般的であり、小規模な介護施設の場合は事業主が兼務している場合もある。施設の管理者として、経営目標と施設の管理・運営、人材マネジメントなどの調整を行う。
 施設管理者の役割は、公的施設の場合は施設の管理・運営と人材及び業務マネジメントであるが、有料老人ホームなど民間の営利法人の場合はこれに加えて収支マネジメントも重要な役割となる。
 具体的な業務内容をみていくと、人材マネジメントでは、スタッフの管理がメインとなり、採用、育成、定着支援が重要となる。優秀な人材を採用し、適正な人員配置に留意する。また、勤務表の作成、スタッフの福利厚生の管理や行政への手続き、残業・有給休暇の消化状況の把握などの労働時間管理、スタッフの出退勤やシフト体制の管理などの労務管理を通して、働きやすい職場環境づくりを行うことも大切な仕事といえる。さらに、スタッフの介護スキルの向上を目的とした研修や関連の法令や規則を守るためのコンプライアンス教育などサービスの質の向上を図るための人材育成も行う。
 施設の管理・運営では、建物や設備の管理や必要に応じ改修などを行い、施設内の環境の維持、改善に取り組む。また、介護施設の運営方針や事業計画、年間目標の設定を行う。
 提供するサービス内容や利用者とスタッフ数のバランスなどを踏まえて、具体的な施策を立案し、施設の運営を行う。加えて、利用者の数が安定的に推移するように、入居促進のための営業やイベントを開催し、入居者となる方の家族、近隣住民への周知活動を行うことも仕事である。このほか、施設の代表者として、行政や関連機関との連携や調整、地域社会との連携のため地域の催しなどにも参加する。利用者やその家族からの相談やクレームに応じたり、コンプライアンスの管理も担う。利用者との契約管理、介護保険請求や各種経費の管理も業務となる。
 このように業務内容は多岐にわたるが、副施設長や事務長を置いている場合は業務を分担して対応する。規模の小さい施設の場合などでは、介護の実務も担当してシフトに入るケースもある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

介護施設長が勤務する施設としては、認知症対応型共同生活介護のグループホーム、公的介護施設である特別養護老人施設(特養)、介護老人保健施設(老健)民間企業が運営する有料老人ホーム、ケアハウス(軽費老人ホームC型)などがある。
 雇用形態としては、施設管理者は原則正社員である。介護系学校を卒業して福祉施設に入職した場合は、早ければ入職後7、8年で管理職に昇進するケースもある。従業者を性別にみると、一般的に介護スタッフは女性の比率が非常に高い。一方、施設長について社会福祉法人でみると一般的に男性である場合のほうが多い。施設長の平均年齢は約52.1歳、介護スタッフは約50歳である。(*1)。
 介護施設の職員等の勤務形態は、デイサービスは日勤のみだが、入居型施設の場合はシフト制となる。施設管理者は原則として日勤のみだが、施設によっては施設管理者もシフトに入るため、夜勤がある場合もある。
 複数の施設を運営している法人の場合は、転勤することもある。

*1 介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査」から

施設管理者(介護施設)の年収

施設管理者(介護施設)の平均年収は442万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の社会福祉専門職業従事者」・全国)。中央値の目安は411万円、年収レンジは313〜730万円、上位10%は634万円です。

平均年収
442万円
中央値(目安)
411万円
最低年収の目安
313万円
未経験・20代前半
上位10%
634万円
最高年収の目安
730万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,217円
短時間労働者 1,381円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
25.2万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の施設管理者(介護施設)の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

施設管理者(介護施設)の時給2,217円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
329万円
30代
386万円
40代
435万円
50代
478万円

平均年収と平均年齢(46.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
334万円
1〜3年
370万円
3〜5年
406万円
5〜10年
452万円
10年以上
506万円

雇用形態別の年収推定

正社員 442万円パート・アルバイト 185万円フリーランス・自営 464万円契約社員・派遣社員 344万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年404万円———
2022年416万円———
2023年426万円—2.79倍23.6万円
2024年441万円—2.72倍24.3万円
2025年442万円—2.65倍25.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

施設管理者(介護施設)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在442万円 → 3年後 488万円 → 5年後 521万円 → 10年後 616万円(10年後の予想レンジ 530〜715万円)。年率の伸びは+3.4%と見ています。

442万円
現在
2026年
488万円
3年後
2029年
451〜531万円
521万円
5年後
2031年
470〜581万円
616万円
10年後
2036年
530〜715万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.72%求人賃金の勢い +0.67%AIの影響 +0.19%合計 +3.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

施設管理者(介護施設)の将来性スコア

68/100
★★★☆☆
高い・全職業で37位
AI耐性
75点
参入障壁
56点
年収水準
31点
求人需要
84点
賃金の勢い
67点
人手不足(平均年齢)
81点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

施設管理者(介護施設)のAI代替リスク

25%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中121位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

施設管理者(介護施設)の求人需要

有効求人倍率
2.65倍
全職業で82位
求人需要
非常に高い
80/100
求人賃金(月額)
25.2万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
46.0歳
労働時間
161時間/月
5年後の求人数
+15.8%
推定
10年後の求人数
+28.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:医療機関の管理者(病院事務長など)の年収・将来性

施設管理者(介護施設)に当たるアメリカの職業「医療機関の管理者(病院事務長など)」(米国の職業分類 11-9111)の年収の中央値は約1,948万円($123,860・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収442万円の4.4倍です。

日本:施設管理者(介護施設)アメリカ:医療機関の管理者(病院事務長など)
年収(日本=平均・米国=中央値)442万円1,948万円
$123,860
上位10%634万円3,528万円
$224,340
10年後の予想年収616万円2,747万円
$174,700
将来性スコア6873
AI代替リスク25% 低い65% 高い
求人需要求人倍率 2.65倍雇用の増減予測 +24.2%
2025–35・BLS
就業者数—59.7万人
時給(平均)2,217円
最低賃金の1.9倍
10,536円
$67.00
連邦最低賃金の9.2倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

施設管理者(介護施設)は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、施設管理者(介護施設)だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

施設管理者(介護施設)に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.0
対人援助サービス
4.3
読解力
4.3
指導
4.3
説明力
4.2
文章力
4.2
他者との調整
4.2
他者の反応の理解
4.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

顧客サービス・対人サービス
3.1
事務処理
3.0
セラピーとカウンセリング
2.8
人事労務管理
2.7
心理学
2.7
教育訓練
2.6
ビジネスと経営
2.6
医学・歯学
2.4

仕事の中身(よく行う活動)

上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る人間関係を構築し、維持する意思決定と問題解決を行う法律や規定、基準を適用する仕事に関連する知識を更新し、活用する他者に対する支援とケアを行うチームを構築する部下への指導、指示、動機づけを行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

施設管理者(介護施設)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

施設の種類によって、この仕事に就くための要件等は異なる。主に、医療、介護系学校を卒業して介護職員となり、介護職リーダー、生活相談員などを経て資格を取得して施設長にステップアップするケースと、異業種から介護施設に就職して、経験を積み、施設管理者になるための資格を取得するケースがある。後者の場合は介護関係ではない学校の卒業者が多い。
 特別養護老人ホームの施設管理者の場合は、「社会福祉主事の要件を満たす」、「社会福祉事業に2年以上従事する」、「社会福祉施設長資格認定講習会を受講する」のいずれかの要件を満たす必要がある。
 認知症型グループホームの施設管理者(ホーム長)になるには、2年以上の認知症介護経験に加えて、認知症対応型サービス事業者管理研修を受講することが必要である。
 介護老人保健施設の施設管理者になるには、都道府県知事の承認を得た医師であることが必要である。
 有料老人ホームの施設管理者(ホーム長)には資格要件はないが、実際には施設管理者候補として採用して、現場経験を積ませた後に関連資格を取得させるケースが多い。
 介護制度の変更などに対応する必要があり、継続的な学習が求められる。大手の場合は施設長を集めた研修を実施したり、個人的に地域の勉強会に参加したり、全国社会福祉協議会が実施する社会福祉施設長サービス管理研修を受講している。
 施設管理者としての経験を積んだあとは、複数の施設管理者を統括するエリアマネージャー等に昇進する場合もある。
 施設管理者は管理職であるので、介護現場での経験は必須ではない。経営者やスタッフ、行政など外部の関係組織、利用者やその家族との円滑な意思疎通を行うためのコミュニケーション能力、施設のトップとしてスタッフを率いるリーダー的資質、利用者を増やし、スタッフを増強し、的確な収支計算を行って円滑な運営を行う経営者的能力などが求められる。

施設管理者(介護施設)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の社会福祉専門職業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「16 社会福祉専門職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。